2022年11月06日

映画『警官の血』の感想〜昭和感ある濃い雰囲気

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●映画『警官の血』オフィシャルサイト
https://klockworx-asia.com/policeman/

監督:イ・ギュマン
原作:佐々木譲
出演:チョ・ジヌン、チェ・ウシク


【あらすじ】

佐々木譲の同名警察小説を韓国で映画化し、警察組織の闇を描いたクライムサスペンス。

高い検挙率を誇る広域捜査隊の敏腕刑事パク・ガンユンが、警官殺害事件の黒幕として浮上した。
警官だった父が殉職した過去を持つ新人刑事チェ・ミンジェは、ガンユンの内偵調査を命じられ、ガンユンと組んで動くことに。
ガンユンとミンジェは新種の麻薬捜査に乗り出すが、その過程でガンユンは越えてはならない一線を越えてしまう。
違法捜査を繰り返すガンユンの隣で正義とは何かを追い求めるミンジェは、警察内部の秘密組織とその裏に隠された不正行為、そして父の死の真相に迫るが……。

2022年製作/119分/PG12/韓国



※※※


【コメント】


骨太な作品でした。
昭和の刑事ドラマを思い起こします。


ドラマ「相棒」でも警察内のいざこざはやりますが、それよりもっと骨太な感じでした。
(先週の相棒21「最後の晩餐」のような、こじんまりとしたあったかいエピソードの方が好きです)


日本と景色はそう変わらないのに、物凄く「映画」としての重みがある映像でした。
色温度が高い映像なのかな?
そこに、緊迫感あるBGMが追い込んでいきます。


後半、船上での発泡バトル以降、私の頭では理解できない展開でしたが、最後までぐいくい引き込む展開でした。


日本原作。
以前、テレビでドラマをやったことがあるそうですね。
どういう表現・迫力なのか観てみたいものです。
もしこの作品を日本で再度映像化するなら、若い警官は竹内涼真さんあたりでしょうかね。


主人公の班長は、悪人を逮捕できれば、違法すれすれの捜査は可という考え。
なんとなく、昭和1970年代の日本ならば、そういう人もいたかもしれません。
ドラマ「太陽にほえろ!」的な感じ。
今の日本だと実際はどうなんでしょうね。


そういや、「太陽にほえろ!」にてボスを演じた石原裕次郎さんは、放映スタート時は37歳だったそうです。
てっきり、50代かと思っていました。
もの凄い貫禄と色気で素敵です。


この映画の主人公・チョ・ジヌンさん、46歳なのですね!
この貫禄は凄いです。
今、ああいう雰囲気の邦画俳優はなかなかいません。
身の回りにいる50代でも、この方より幼い感じの人は多いですから。


ほとんど女性は出てこなくて、ほとんど仕事上・業務上の話しで展開。
かなり濃い感じのお仕事映画。
任侠ものに近いか。
昨今の邦画のような、感情の機微みたいなものは描いてはいませんが、迫力で引き込ませる作品というのも悪くありません。

Posted by kanzaki at 06:45
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