2022年12月05日

人は孤独になると、判断を誤る

hitokodoku.JPG

●『人は聞き方が9割』(永松 茂久 著)より
【大切なことを教えてくれた刑事さんの話】


「人は孤独になると、判断を誤る」


このことを私に教えてくれた、ある刑事さんのお話をします。
その方は、今、定年退職で引退し、現在はいろんな困りごとを抱えた人たちの相談員をボランティアでやっている、元警察官です。

----------

「犯罪を生み出す一番の原因は孤独感だ」


刑事さんは飲みながら、よくこう言っていました。
刑事生活の中で、取り調べで犯人から言われた言葉の中に、とても印象的なひと言があったそうです。


それは
「今まで、誰も自分のことをわかってくれなかった。
でも刑事さんが、人生ではじめて俺のことをわかってくれた気がするよ。
違う場所で、もっと早くあんたに会えてたら、ここにはいなかったかもしれない。
ありがとう。
俺のことをわかってくれて」
という言葉でした。

----------

「人ってな、孤独になると普通の判断ができなくなるんだよ。
誰でも『自分はひとりぼっちだ』って感じたら物事を冷静に考えられなくなる。だから普通の人じゃ考えられないようなことをやっちゃうんだろうな」

----------

「犯罪者とまではいかなくても、なんらかの形で周りに迷惑をかける人、嫌なことを言って人を傷つける人、周りから人が離れ、寂しい思いをしている人。
もしそういう人たちに、たった1人でも気持ちを受け止めてくれる人がいたら、その人は変われるかもしれない。
話を聞くことを通して誰かに寄り添える人を1人でも増やしていきたい」と。


自分の話を聞いてくれる人の存在は、まさに暗闇にいる人にとっては、出口を示す一筋の光になるのです。


※※※


【コメント】


人を助けるというのは、相手の話しを聞くという形でもよいのですね。
それが救いになる。


「孤独になると普通の判断ができなくなる」というのは分かります。


判断というか不安かな。
仕事をしている時より、休日の方が不安を感じやすくなります。


一人自分の頭の中で考えがグルグル回ってしまうからかもしれませんね。
頭の中で考えだけが渦を巻き、けれど実行はしていない状態。


孤独(多分、ここでは"孤立"という意味)もいけませんが、行動・実践しないというのも良くないですね。

Posted by kanzaki at 06:45
Old Topics