2023年06月05日

友達100人できるかな

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●『最高の体調 ACTIVE HEALTH』(鈴木祐 著)より


たとえば、調査のスタート時点で、ある学生に5人の親友がいたとしましょう。
彼が日常的にコンタクトを取るのは親友か家族だけで、もし他に「やや格下」の友人がいたとしても、全体のコミュニケーションの9割は親友との会話に費やされます。


が、ここで彼が大学を出て就職し、職場で新たな親友が2人ほど加わったらどうでしょう?
彼の友人関係は、そのまま7人にふくらむわけではありません。
かつての親友から2人が間引きされ、以前と同じように5人のコミュニケーションサイズを保ち続けるのです。

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ヒトの認知リソースは大勢の友人をさばくようにはできていないため、1回につき5人前後としか親密な人間関係を築けない、というわけです。


確かに、タンザニアのハッザ族やパプアニューギニアのキタヴァ族のデータを見ると、たいていの男はいつも3〜4人の決まったメンバーとチームで狩りに出かけ、あとの時間は妻や子供、両親などとコミュニケーションを取る作業に当てています。
おそらく、これぐらいが親友の上限なのでしょう。


言い換えれば、いくらSNSで1000人の友達を作っても「満足」の感情システムは活性化されません。
それどころか、自分との比較対象が増えたぶんだけ「興奮」と「脅威」のシステムが優位になるばかりでしょう。


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【コメント】


女性は上手に、多くの人と笑顔でコミュニケーションをとることができますよね。
一方、男性はそういうのが苦手なように思います。
定年退職後、誰ともコミュニケーションがとれず、早死にするのは男性です。


親友を多く作るのは難しいかもしれませんが、浅くても笑顔で交流できるコミュニティは必要だと思います。
SNSよりもローカルで、リアルな親睦ができるもの。
ボランティア活動でもいい。
習い事でもいい。
そういうのは大切だと思うのです。
最近は、仕事一辺倒だといけないと思い、コミュニティの新規開拓をしようと思っています。


たまに行く顔なじみの喫茶店で、他のお客様と会話するのですが、そういうのも良い時間の過ごし方だと思います。

Posted by kanzaki at 07:00
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