監督:ケルシー・マン
製作:マーク・ニールセン
【あらすじ】
少女ライリーを子どもの頃から見守ってきたヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリの感情たちは、転校先の学校に慣れ新しい友人もできたライリーが幸せに暮らせるよう奮闘する日々を過ごしていた。
そんなある日、高校入学を控え人生の転機に直面したライリーの頭の中で、謎の警報が鳴り響く。
戸惑うヨロコビたちの前に現れたのは、最悪の未来を想像してしまう「シンパイ」、誰かを羨んでばかりいる「イイナー」、常に退屈&無気力な「ダリィ」、いつもモジモジして恥ずかしがっている「ハズカシ」という、大人になるための新しい感情たちだった。
2024年製作/96分/G/アメリカ
原題:Inside Out 2
配給:ディズニー
劇場公開日:2024年8月1日
「インサイド・ヘッド2」本予告
※※※
【感想】
ピクサーらしい優等生な内容でした。
上映時間もちょうど良いし、子供を連れて行くなら、まあ間違いありません。
とてもお行儀の良い作品です。
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感情を擬人化した作品です。
思春期になり、新たな感情が登場。
成長期の心の葛藤が、わかりやすく描かれています。
擬人化された各感情は、様々な記憶が保存された脳内の世界で生きています。
前作に登場した感情を擬人化したキャラと、今回思春期を迎えて新たに現れた感情擬人化キャラ。
対立はすれど、結局、どの感情もその人間のためにやっているので悪者ではありません。
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私が観た休日日中の上映回は、家族客が多く、子どもたちは小学生が大半。
多分、子どもたちには新たな感情をほんとうの意味で理解は難しいかも。
大人たちの方が感情移入できるかもしれません。
鑑賞中の子どもたちからは、笑い声も何も出てきませんでした。
クレヨンしんちゃんの映画とは違うね。
丁寧すぎる作りが故、おりこうさん過ぎると、子どもたちも感情を出しにくいのかも。
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悪い人は出てきません。
学生も大人もごく普通にまっとうな人間。
人種うんぬんも関係なく、各人の生活レベルも知識レベルも高い。
汚れた部分がありません。
逆にクリーン過ぎる中で育ったが故、思春期以降に巻き起こる様々な出来事に感情が対応しにくい。
そういう心の問題は、海外も日本も同じですね。
アメリカの映画なのに、描かれている感情表現がとても日本的なんですよ。
だから、あまり海外作品という感じもしません。
昔、アメリカ人は、巨大なラジカセを肩にのせ、ヒップホップな陽気な人たちと思っていました。
けれど現代は、日本と同じでナイーブだなあと思います。
考えはまるで、日本人そのものと思います。
そういう部分が、この映画でも感じられます。
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日本語の吹替版は、劇中の看板など書かれている文字が、ちゃんと日本語になっています。
エンディングも、日本オリジナル主題歌。
エンドロールにきちんと、声優さんたちの名前も刻まれています。
声の担当は、俳優さんたちも多いのですが、なんら違和感ありません。
違和感がなさすぎて、俳優さんをアピールした番宣力は薄いかも。
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私は前作を観ていません。
昨日、フジテレビでやっていたのを知らず、見過ごしました。
見過ごしたというか、仕事していました。
けれど、前作は知らなくても全く問題ないです。
この作品、人間の主人公・ライリーの成長物語だと思うのですが、大学編、社会人編とかもやっていくのでしょうか。
社会人になって生まれる感情ってなんだろう。
日本だと「絶望」「あきらめ」・・・そして必殺技の「無感情・無関心」になりそうですが、そんなディズニー、ピクサー作品は観たくないですよね・・・。
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