2024年09月07日

つまらない日々への感謝

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(萬代橋)

●『気にしない練習———不安・怒り・煩悩を“放念”するヒント (三笠書房)』(名取 芳彦 著)より


自分と他人を比べて、自分のほうがましだと喜び、安心する人がいます。


そんな人は、何もいいことがなかった、つまらないと思った日に、悪いことが起こった人と比べればいいでしょう。  


比べられた人が知ったら怒るでしょうが、仕事やプライベートで最悪の一日を送った人に比べれば、何もなかった日はよい日です。
つまらない日などありません。  


私は「つまらない」が口から出そうになった時は、「つまらないと言いたくなるのは、自分の心のフィルターがつまって、風通しが悪くなっているからではないか」と考えるようにしています。


ひょっとして、「つまらない」が口グセになっていませんか。


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【コメント】


大きな病気を克服した等、大変な苦労・苦しみから抜けて、ようやく笑顔を取り戻した体験談等は、世の中にたくさんあります。


メディアで紹介されるような体験談は、非常に感銘を受けるものです。


一方で私は、「大きな辛い経験がない」というのが、最大の幸福だと思うのです。
(そういう経験が無い為に、人として浅い部分があったとしてもです)

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大きな病気をしたことがない。
重大な事故や怪我をしたことがない。
辛い持病がない。


進学・就職で大きな苦労がない。
(その学校や企業のレベルは抜きにしても)


最初に就職した会社に残り続け、そこそこ上の役職になった。
(その企業の規模レベルは抜きにしても)


いろんな事を語れる仲間がいる。
(職場でも、外部でも)

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大きなエピソードが無くても、広義な意味での「平凡」で人生を過ごせることは、本当は凄いことなんだと思います。


少なくとも就職氷河期世代の人たちなら、それを分かってもらえると思います。


多分、世間の多くの人は、日々の食べるものが無い苦しみとか、精神的・肉体的な暴力を受ける日々とか、そういう事を経験したことがない人が殆どでしょう。
(あえて知る必要もありませんが)


平凡に生きられることの幸せは、必ず理解しておいたほうが良いですよ。

Posted by kanzaki at 21:22
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