●『人望が集まる人の考え方 (レス・ギブリン)』(レス・ギブリン, 弓場隆 著)より)
相手に好印象を与えたいなら、自分のすごさをひけらかす必要はない。
相手に感銘を与える最も効果的な方法は、自分が相手に感銘を受けたことを伝えることだ。
相手に感銘を受けたことを伝えると、相手はあなたを「感じのいい人」と判断する。
しかし、尊大な態度をとって「あなたはたいしたことがない」と言うと、相手は「こいつは愚かな頑固者だ」と確信する。
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相手に感銘を受けたことを伝えると、相手に重要感を持たせることができる。
だからといって、何かを奪われるわけではないし、媚びへつらったり卑屈な態度をとったりするわけでもない。
ただ単に相手に敬意を示し、相手を認めているだけである。
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選挙で勝つ秘訣を政治家志望の青年に尋ねられたとき、最高裁判事のオリバー・ウェンデル・ホームズはこう答えた。
「相手の言い分に共感して理解のある態度を示すことが、人望を集める最も効果的な方法である。
しかし、相手の話をじっくり聞くという単純な方法を実行している人はごくわずかしかいないのが現状だ」
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誰かと会って立ち去ったあと、うまくいかなかったと感じる場合、あなたは相手から反対票を投じられたような気分になり、「相手を味方につけるにはどう言えばよかったか?」と自分に問いかける。
意外なことに、たいていその答えは「とくに何も言う必要はなかった」である。
あなたがしくじったのは、何かを言ったとか言わなかったからではなく、相手の話にじっくり耳を傾けなかったからだ。
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一流のビジネスマンは相手の手の内を読む不思議な力を持っていると考えられているが、それは実際には「不思議な力」ではない。
一流のビジネスマンは自分の口を閉じて、相手に話させるように仕向けるのがうまいだけである。
彼らは精神分析学の父フロイトの科学的見解を直感的、経験的に知っているのだ。
人間は存分に話をさせられると自分の本心をごまかせなくなる。
一生懸命に隠そうとするかもしれないが、どうしても本音をしゃべってしまうのだ。
じっくり耳を傾ければ、相手が無意識に自分の本音をあらわにしていることがわかる。
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自己中心的な性格を克服する方法は、「自分本位であることが悪徳だ」と自分に言い聞かせることではなく、「相手の話にもっと耳を傾けるべきだ」と自分に言い聞かせることだ。
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【コメント】
分かっていてもなかなか出来ないことのひとつが、「傾聴」です。
真の天才は、内側からなにかを生み出すのではなく、外部から取り入れ、それらを組み合わせる。
「傾聴」というのは忙しい時、なかなか実践できません。
それでも深呼吸し、相手の話しを聞いてみてください。
まずは、相手へ自分の足の爪先を向けてください。
体が強制的に聞く体制になります。
(目、顔、首を動かすだけだと、なかなか聞く姿勢にはなりません)
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