●『自分を磨け! (ディスカヴァーebook選書)』(宮崎伸治 著)より
※『マズローの心理学』(フランク・ゴーブル著 小口忠彦訳 産能大学出版部)
仕事を通して、あるいは、私生活を通して、自己実現したいと思っている人に、ぜひ覚えておいて欲しいことがあります。
それは「平均的であることは、必ずしも健全なこととは言えない」ということです。
実際、心理学者マズローは、「平均的な人は欠乏によって動機づけられている」と述べており、その一方で、「健康的な人は、自己の可能性と能力を完全に発達させ実現したいという欲求によって一次的に動機づけられている」とも述べています。
そして、残念なことに真に健康であると言えるのは、全人口のごくわずかしかいないのです。
マズローは、「彼らは、平均的な人とまったく異なっているため、彼らを本当に理解する人はほとんどいない」とさえ言っています。
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簡単に言い換えれば、他人がどう思うかとか、変わったことをしていると思われないかなどと、周りの人の目を気にすることなく、自分の本当に実現したいことを一つひとつ実現していくということです
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【コメント】
「欠乏」
資本主義経済をぶん回している要素のひとつは、間違いなくこの「欠乏」でしょうね。
マズローのいう「欠乏欲求」とは、不足していると満たしたいと感じる欲求です。
満たされていないと満足できないような気持ちになってしまう。
一方、満たしたとしても一時的に満たされたと感じるだけで忘れてしまう。
生理的欲求をはじめ、安全の欲求や社会的欲求、承認の欲求がこの欠乏欲求に含まれます。
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この他、「成長欲求」というものがあります。
文字通り、自分を成長させていこうとする欲求。
自分の内面、内側から満たされていく欲求です。
欠乏欲求と違い、成長欲求はさらに自分を高めていきたいと感じる欲求であるため、飽きがくるようなことはありません。
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ここまで生きてきて、たまにふと「人生の終了」を迎える不安を感じます。
もっと生きたいと。
これも欠乏なのでしょうか。
成長という単語は、自分の中から忘れて久しいです。
正直、お恥ずかしいところです。
あまりにも仕事に生活を殺されているので、よくわからなくなっています。
早起きして自分の時間を確保していなかったら、かなりまずい状況だと思います。
長期スパンで大きな志は難しい。
だから今は、一日一日の短いスパンの中で充実させていこうと思います。
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