2024年10月08日

期限は自分で決める

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●『ケンブリッジ式1分間段取り術―――人生を変える50のメソッド』(塚本亮 著)より


段取り力が高い人に共通するのが、仕事の期限は自分で決めるという姿勢です。  


締め切りまで「あと何日かしかない」という状況のときと、「まだ何日もある」というときとでは、どちらがやる気が起きるでしょうか。


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ですから、私は仕事を引き受けたら、締め切りや納品の希望を相手から聞き出した上で、自分で締め切りを決めるようにしています。  


そうすることで主体性が生まれるからです。  


つまり、誰かに与えられた仕事は、最初はまだ「自分ごと」ではなく「他人ごと」なわけですね。
ですから、私のように意志力が弱い人にとって効果的なのが人との約束です。
「推進力」を生んでくれます。
相手と約束することで、目の前にある仕事が、相手と自分にとって、「私たちの」仕事に変わります。


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時間がありすぎるから、時間はなくなってしまうのです。

 
締め切りを意識して仕事をする場合と、それを感じずに仕事をする場合では意識の強さが変わります。
限られた時間しかないとなった場合は、私たちはそのなかでできることを真剣に取捨選択するようになります。


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私が(仕事上で)推測で翻訳した部分が相手の意図するものになっているかを確認して、ズレがあるならば修正すればいいですよね。  


アメリカの心理学者バリー・シュワルツ博士によれば、私たち人間は、自分にとって最高の選択を望む「マキシマイザー」と、まずまずのところでも満足する「サティスファイサー」の2種類に分けられるそうです。


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ですから、上司や取引先などがスピード重視なのか正確性重視なのかなどを、まず確認する。


正確性重視であれば、70点を目指してひとまず仕上げて細部を確認しながら詰めていく。


このようなプロセスを最初から想定して段取りを組みましょう。


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【コメント】


私は、締め切りが2週間後ならば、1週間経過した時点で提出するように意識しています。


そこからの1週間は、相手と打ち合わせをして精査し、質を高めていくようにしています。
なぜなら、自分が提出したものが本当に相手の意図するものだとは限らないからです。



もし、月曜日に指示を受け、金曜日が締め切りならば、火曜日には「たたき台」を提出します。
これも、相手の意図や方向性を再確認するためです。



私が世の中を見ている範囲に限れば、締め切りよりもずっと前にひとまず「たたき台」を出せる人は、人格的にもまともな人ばかりでした。
だから私は、彼ら彼女らを尊敬し、真似ています。


行動が早いよね、そういう人達って。
そして、自分が作ったものが最初から100点満点にならないことが分かっている。


行動が早く時間があるから、まるでペンキの上塗りのように繰り返すことで、どんどん精度が高まることが分かっている。


ペンキを最初の一回で厚塗りして完成させようという人は正直、スキルも無いし、逃げてばかりの主体性の無い人が多いです。



時間に余裕が無いと無理と思っているかもしれないけれど、そういう事が出来る人の方が、かかえている仕事の量も質も高い。


一つ一つの仕事には必ず波があり、波が静かな時に他の仕事をやる。
そういう波の連鎖の中を本当のサーフィンのように乗りこなしていく。


私は完璧に波を乗りこなせてはいませんが、そうなりたいと精進しています。

Posted by kanzaki at 07:06
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