2024年10月14日

「自分を見る目」は曇る

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●『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力―――もっと「ドライ」でいい、99の理由 (知的生きかた文庫)』(枡野 俊明 著)より


禅で「色メガネをかけるな」といういい方をするように、先入観で人を判断しないよう自戒することが必要です。


「色メガネ」というのは、他人を見るときだけではなく、自分自身を見るときにかけてしまうこともあります。  


自己分析が甘いこともあれば、逆に厳しいこともある。
いずれにせよ「自分を見る目」は曇るものなのです。  


よく分析せずに「私って、こういう人」と決めつけてしまうことのないように。
でないと自分で自分を見限ったり、買いかぶったりすることになりますよ。


※※※※※


【コメント】


自己分析を正確にできている人なんて、なかなかいないのではないでしょうか。


それに人の心はうつろいやすく、時と場合によって、どんどん変わっていくものです。
少し前に自己分析した結果だって、しばらくすれば不正解になります。
(そもそも、正解・不正解という表現も正しいのか分かりませんが)


上記から、自己分析なんて正直、意味がないと思います。


大切なのは、その時その時の状況で、どう判断・行動するのかだと思います。
目に見える形です。


自己分析という、自分の内側についてなんて、誤ったところでそうそうペナルティはありません。


しかし、現実の社会での判断・行動は、誤れば自分へのペナルティだけではなく、相手にも迷惑がかかります。


その判断・行動だって、果たして正しいのかは分かりません。
しかし少なくとも、その判断・行動によって事態は進展するし、他の人の協力もあって前へ前へと進みます。


自己分析するより、現実社会と関わり、その関わりのために考えた方が良いと私は思います。

Posted by kanzaki at 11:32
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