●『近すぎず、遠すぎず。 他人に振り回されない人付き合いの極意』(枡野 俊明 著)
世の中には、ある一定の枠があります。
杓子定規なしきたりであったり、決まりごとであったり……。
そうしたものにこだわらず、枠から自由でいる、というのが「脱俗」です。
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『論語』のなかにこんな言葉があります。
「十五で学を志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知る。
六十にして耳順い、七十にして心の欲するところに従ってなお、矩を踰えず」
七〇歳になると、自分の思うがままにふるまっていながら、道理、真理に反することがない、といっています。
孔子流の「脱俗」の表現でしょう。
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【コメント】
「自分の思うがままにふるまっていながら、道理、真理に反することがない」
ここが肝ですよね。
そういう生き方、働き方をしたいものです。
それにはそもそも、「道理、真理」を理解しないといけない。
けれど、そういう概念は、現代人にはわかりにくいものです。
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私は、「まわりにいる人達の幸せの平均が、自分の幸せ」だと思っています。
転じて、「まわりの人達の幸せになるよう努力すれば、自分の幸せも高まる」と
考えています。
思うがままの方向は、あくまで他者の幸せ。
そういう生き方の方が、笑顔で過ごせると思います。
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