2024年11月20日
忙中閑あり（ぼうちゅうかんあり）
●『整える――心のストレスを消す練習』(枡野 俊明 著)
「そんなに仕事が忙しいの？ 少しは家庭のことも考えてよ！」
耳が痛いという人もいるのではないでしょうか。
仕事に忙殺されているとき、配偶者から飛び出すフレーズの最上位がこれです。
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仕事のしかたを見直してみると、案外、ヒントが見つかるのではないでしょうか。
「忙中閑あり（ぼうちゅうかんあり）」という言葉があります。
忙しさのなかに閑がある
どんなに仕事が山積していても、やり方しだいで暇はつくれるものだ、という意味です。
たしかに、仕事をテキパキとこなし、しかも、悠然と自分がやりたいことのための時間をつくっている、という人がいます。
そのカギは集中力にあるのでしょう。
仕事に取りかかったらそれに集中する。
当然、効率が上がります。
五時間かかる仕事が三時間で仕上がるということにもなるわけです。
集中力が余剰時間を生み出しているのでしょう。
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アメリカの実業家で政府の郵政長官もつとめた、ジョン・ワナメーカーにこんな言葉があります。
「自分の仕事を愛し、その日の仕事を完全に成し遂げて満足した。……こんな軽い気持ちで晩餐の卓に帰れる人が、世の中でもっとも幸福な人である」
きょうはここまで仕事をしてしまう、と決めて集中力を持ってそれにあたれば、時間はうまく使えるものです。
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自分のなかで設定したその日の目標が達成できれば、満足感もありますし、心晴れ晴れとして�狒瓩甅瓩房�宅にも帰れるのです。
食卓をいっしょに囲めば、配偶者からの「少しは家庭のことも〜」という台詞もでてこないでしょう。 みなさんの「忙しさ」の中身、見直してみませんか。
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【コメント】
確かに集中力は必要ですね。
問題は、我々は人間ですから、365日ずっと集中力を維持することは出来ないということ。
そして大抵の人は、自分の仕事をしつつ、その合間合間に、予想外の仕事が入ってくるということ。
上級幹部でも無い限り、自分の仕事だけで済むなんてことはありませんよ。
(フリーランスだったら、雑務すべてもやらないといけないですよね)
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集中力の維持は難しくても、「細切れの空き時間」は作ることが可能です。
むしろ、こういう時間の有効活用の方が、誰にでも可能。
集中力は才能・体調など、別の要素も必要ですから。
ただね、「細切れの空き時間」をすべて仕事に費やす必要はないと思います。
その時間を「笑顔」を作る時間に使ってもいい。
雑談だって、僅かの時間に目くじら立てる必要はない(目くじらを立てる人は大抵、無能が多い)。
良好なコミュニケーションこそ、仕事の最大の武器ですから。