●『超情報化社会におけるサバイバル術 「いいひと」戦略』(岡田斗司夫 FREEex 著)より
問題の原因を分析して、改善点を提案してあげる。
こういう人、沢山いますよね。特に男性の方、心あたりはありませんか?(笑)
これは、女性から相談を持ちかけられた時に、男性がついやってしまいがちな癖です。
改善点を提案する人は「答えさえ与えてあげれば充分でしょ?」と考えがちです。
優秀な頭を使って僕は考えてあげた。
あとはキミ次第だよ、そう考えてしまう。
すぐに改善点を提案する人は、頭の回転がちょっと速過ぎるのでしょう。
相談者の思考の一歩先を歩いているから、彼女の立場になって共感するプロセスをすっ飛ばして回答を与えてしまう。
だから相手に届かない。
すぐに「こうすればいい!」と答えてしまうから相手の心には届かない。
相手は「ありがとう」と口にしながら、心の中では「余計な仕事が増えた……」と思ってしまう。
大変だった一日がなくなるわけでもない。
苦労したという事実はそのまんま。
でも、「それは大変だったね。お疲れさま」と優しく声をかけてもらえたら、心がふっと軽くなるじゃないですか。
明日も頑張ろう、と思えるじゃないですか。
多分、心が満足するんですね。
鳴呼、私の気持ちを分かってくれる人がいたんだ、ちゃんと理解してくれる人がいたんだ、と思って気持ちが少しだけ軽くなる。
問題を解決するのは本人です。
相談相手がどんな手を打てばよいか分からなければ、問題はいつまでたっても解決しません。
その意味では改善点を提案するのは正しい行為に思えます。
でも、人は正しさだけでは動きません。
そこに「共感」がないと、人の心や身体は1ミリも動かない。
共感を欠いた提案内容では、提案者が無関心であるかのように見えてしまいます。
だから心まで届かない。
問題も解決しない。
順序を変えましょう。
相手の懐へもう一歩だけ踏み込んで、まず共感してあげる。
改善点の提案はそのあとで充分。
その方が、成功確率がぐっと上がるはずです。
※※※※※
【コメント】
提案の前に共感。
確かにそのとおりだと思います。
そのプロセスをすっとばして、上から目線で話してくる人に、誰も好意を持ちませんよね。
つい最近も、そういう事象を経験したばかりなので、とても納得いきますよ。
(いまだに腹の虫がおさまらない)
自分はそうならないように意識したいと思います。
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