2024年12月26日

悪口を言わない

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●『悩まない力 あなたの心に秘められている (プラチナBOOKS)』(アルボムッレ・スマナサーラ 著)より


悪口ばかり言っているのは、性格がすごく暗いからです。  


世にも珍しい、美しい花が咲いているのに、「ここはゴミばかりで、本当に汚い」と悪態をついているような人だから、とてもかわいそうなのです。  


とてもきれいな花が目の前にあるのに、見ようともしないのですね。
世の中の幸福なところは見えず、悪い世界ばかりが目につくのです。


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悪口は、「怒り」の衝動から生まれます。


「怒り」とは、目の前にあるものを嫌だと思って受け入れられず、否定したくなる気持ちのことです。


「あの人が嫌い」とか、「これが気に入らない」とか、ブツブツと悪口を言うのは、まだそんなに強烈ではない怒りですが、怒りは怒りを呼び寄せます。


だんだん怒りが大きくなると、人を殺したりまでするのです。  
ですから、どんなに小さな「怒り」でも要注意です。
気をつけなくてはいけません。


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蝶々はいつでも美しい花に座る。
カラスはいつでもゴミ箱に座る。


自分はどちらになりたいですか?  

悪口を言わなくなるためには、明るくなること、そして、よく笑うことです。  


人は変わることができますから、よく自己観察して、「自分自身が楽しくない」と分かってしまえば、それで変われます。


「これからは楽しもう、よく笑おう」と心から思えたら、すぐに直って、小さな怒りは消えていきます。


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【コメント】


「怒り」という感情は、ろくなもんじゃありませんね。


正直言うと、その感情をエネルギーにして働く場面もあります。
これがまた、物凄い推進源となるのです。
しかし自分自身、あまり感心していません。


巻き起こる感情に蓋をするのは難しい。
せめて、自分以外の他人を巻き込まないようにしたいものです。


負の感情が巻き起こっている時、他人から声をかけられたら、あまり良くない態度になりがちです。
そういう時は一時的に、誰もいない場所やトイレへ駆け込み、他人と接触しないでクールダウンするのが無難だと思います。

Posted by kanzaki at 06:59
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