2024年12月31日
映画『私にふさわしいホテル』の感想〜のんさん、滝藤賢一さんによる「トムとジェリー」みたいな騙し合い
監督：堤幸彦
原作：柚木麻子
脚本：川尻恵太
出演：のん(能年玲奈)、田中圭、滝藤賢一
【あらすじ】
新人賞を受賞したものの大物作家・東十条宗典から酷評され、華々しいデビューを飾るどころか小説を発表する場すら得られなかった新人作家・加代子。
憧れの「山の上ホテル」に宿泊した彼女は、憎き東十条が上階に泊まっていることを知る。
加代子は大学時代の先輩でもある担当編集者・遠藤の手引きによって東十条の執筆を邪魔し、締切日に文芸誌の原稿を落とさせることに成功。
しかし加代子にとって、ここからが本当の試練の始まりだった。
文壇への返り咲きを狙う加代子と彼女に原稿を落とされたことを恨む東十条の因縁の対決は、予測不能な方向へと突き進んでいく。
2024年製作／98分／G／日本
配給：日活、KDDI
劇場公開日：2024年12月27日
【予告編】映画『私にふさわしいホテル』
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【感想】
大晦日。
ラストにこの映画を観ようと最初から決めていました。
理由は、2020年の主演映画「私をくいとめて」も、大晦日に鑑賞したからです。
●映画『私をくいとめて』を観た感想〜のん(能年玲奈さん)以外で、「怒」の感情で評価される若手女優さんを私は知りません。共感できる「怒」の演技に注目してください
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堤監督作品なので、どんなことになるやらと不安でしたが、めちゃくちゃマトモでした。
基本、コメディです。
新人小説家・のんさんと、大物作家・滝藤賢一さんによる、トムとジェリーみたいな騙し合いが展開されます。
恋愛系は一切ありません。
のんさんの作品に恋愛を求めてはいけない。
無いからこそ、親子ほど離れた男女が、ワーワー騒ぐことができるのです。
基本、のんさんが「てめえ、こんちくしょう」みたいに怒って、他人になりすまし、滝藤賢一さんを不利な状況に追い込みます。
けれど、ドロドロしたものは一切ありません。
トムとジェリーなのです。
仲良くけんかしな。
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�眄个△�りさんとのんさんが、同じ場面で芝居しているのがとても嬉しかったです。
�眄个気鵑蓮⇒莉�の朝ドラ主演ですよね。
若手俳優の中でも才能が秀でている方です。
もちろん、「あまちゃん」で共演した橋本愛さんとの再共演も嬉しかったですね。
芸能界の構造はよくわかりませんが、本作品は好感が持てる俳優さんばかりが集まっているので、気分良く鑑賞できますよ。
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会話劇なので、映画というより舞台のお芝居に近いかもしれません。
オーバーな表現は、リアルな芝居とは異なりますが、それでも本作には似合うのです。
ラストは、大物作家・滝藤賢一さんが逆襲する展開でしめて欲しかったなあ。
ラストは静かな感じ。
本作のテイストなら、最後も２人でケンカして終わって欲しかったです。
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実は2025年3月14日、映画「早乙女カナコの場合は」が公開されます。
原作は、『私にふさわしいホテル』と同じ柚木麻子さん。
『私にふさわしいホテル』と同じ世界観なので、のんさんも登場しますよ!
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