●『恐れることは何もない (スマナサーラ長老クラシックス)』(アルボムッレ・スマナサーラ 著)
あまり考え込んで、その結果ノイローゼやうつ病になって、カウンセラーのところへ行き、精神科に行ってクスリをもらい、飲みますが治りません。
有名なカウンセラーのところへ行っても一回では治りません。
そこで今度は月に一度、二週間に一度と時間を決めて通い、それなりのアドバイスは受けますが、一時的に抑えるだけの効果しかありません。
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私たちは、いつも「精神的な問題は一回で治さなくてはダメです」と言うのです。
治すのには特別な心理学や精神分析などは一切必要ありません。
何かを考えたら、まずその考えが自分のためになるのか、人のためになるのか、だれかを傷つけることはないのか、とチェックし、なんのためにもならないとわかったら、そんなことを考える同じ時間を他のことに使うようにします。
じっとしていれば何かを考えるのですから、動いてみる、何か運動でもしてみる。
あるいは、何かに集中できるように花を活けてみるとか、本を読む、習字の練習でもする……。
その瞬間からつまらない想念は消えてしまい、想念が消えれば心も落ちついてきて、今までと違う人生が開けてくるのです。
行動することが楽しくて、人とつき合うのがおもしろく、ストレスもぜんぜんたまらなくなります。
毎日、発見だらけの人生になります。
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中道の生き方にマニュアルはありません。
特別に訓練的な自己啓発セミナー、シンポジウムなどもありません。
その場で閃いたことで行動をすると、すごく気持ちがいいのです。
心が喜ぶと、脳細胞から我々の身体に、たいへん素晴らしいさまざまな成分が分泌されます。
それで幸福になって、明るく、健康的になります。
幸福に生まれて、幸福に死ぬことができるのです。
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【コメント】
中道の精神を持ち、行動のための計画を立て、実行する。
それに集中してみる。
できれば一人ではなく、人を巻き込んで動く。
頭の中でグルグル巡らし、どこにいるか分からないモノに手をあわせ祈るだけでは解決しません。
そういうのは何もせず、ただやり過ごしているだけです。
逃げとまではいいませんが、積極的な人生ではありませんよね。
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