●数学的思考トレーニング 問題解決力が飛躍的にアップする48問 (著:深沢 真太郎)より
この書籍(「いかにして問題をとくか」)の中で著者のポリア(ジョージ・ポリア、数学者)は、問題を解くという行為についてこのような整理をしてくれています。
第1 に、問題を理解しなければならない。
第2 に、データと未知のものとの関連を見つけなければならない。
関連がすぐにわからなければ補助問題を考えなければならない。
そうして解答の計画を立てなければならない。
第3 に、計画を実行せよ。
第4 に、得られた答えを検討せよ。
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ここで申し上げたいのは問題を解くプロセスを4つに分けているということ。
4ステップあるとはっきり示している点です。
ポリアは「問題を解く」という行為を徹底的に分析したに違いありません。
そして、どんな場面でも「問題を解く」という一連の行為は共通してこの4ステップを行うことに他ならない、と明らかにしているのです。
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分解するなら、それはできるだけ細かいほうがいい──そう提案します。
私の大好きな言葉をひとつご紹介します。
「難しい問題は小さく分けて考えなさい」
これはルネ・デカルトというフランス生まれの哲学者の言葉であり、デカルトは数学者としても大きな功績を残しています(このことからも、数学は難しい問題を解決するためのヒントを教えてくれる学問だと言えます)。
人は悩んだとき、数学を使ってそれを解決しているのです。
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【コメント】
仕事で日常的に使われている流れ、考え方そのものですね。
流れを考えて実行し、フィードバック。
大きすぎる問題は分解し考える。
とても理にかなっています。
実社会では、問題を分解しすぎると、それらを全てこなすには、とても一人では時間がかかりすぎます。
それを複数人で解決するのか、外部に委託するのか等考える必要があります。
昨今のブラック企業体質は、そこが問題なのです。