2025年03月02日

映画『ウルトラマンアーク THE MOVIE 超次元大決戦!光と闇のアーク』の感想〜スケールの大きさを映画に求める人には物足りないかも

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●ウルトラマンアーク THE MOVIE 超次元大決戦!光と闇のアーク

監督:辻本貴則
脚本:継田淳
出演:戸塚有輝、金田昇、竹中直人、水野美紀(声)


【あらすじ】
怪獣防災科学調査所「SKIP」の若き調査員・飛世ユウマは、ウルトラマンアークに変身して想像力を解き放つことで怪獣と戦い、仲間たちとともに星元市の平和を守ってきた。


ある日、ユウマの前に「宇宙賢者」を名乗る謎の男サスカルが現れ、究極の試練を課す。
それはユウマの勇者たる資格を試すもので、失敗すればユウマはアークとしての力を失ってしまうという。


大怪獣たちが暴れ、邪悪な宇宙人が荒ぶるなか、黒いウルトラマンアークの姿をした「ギルアーク」が出現。
超次元を舞台に、ウルトラマンアークとギルアークの戦いが幕を開ける。

2025年製作/75分/G/日本
配給:バンダイナムコフィルムワークス、円谷プロダクション
劇場公開日:2025年2月21日



【最新予告】『ウルトラマンアーク THE MOVIE 超次元大決戦!光と闇のアーク』2025年2月21日(金)全国ロードショー!


※※※※※


【感想】

確か、テレビ版エピソード第22話のひとつ前のお話しです。
だからまだ、主人公はウルトラマンだと正体を知られる前です。


テレビで放映しなかった3つのエピソードを1本の映画として上映した・・・そんな感じの内容です。


通常のウルトラマン作品だと、テレビ版最終回の後日談を映画として上映します。
しかし今回は、あくまでTV版エピソードと同じような扱いでした。


だから、「地球最後の日」みたいなスケールの大きなお話しではありません。


殆ど、怪獣防災科学調査所「SKIP」のメンバー4人+ロボットのみの出演。
この映画のみのゲストキャラで有名どころは、竹中直人さんのみです(水野美紀さんは声のみの出演)。
その竹中さん自体も、「世にも奇妙な物語」のタモリさん的なポジションで、3つのエピソードに直接的関わりは薄いです。


この「ウルトラマンアーク」という作品は、前作「ウルトラマンブレーザー」同様に、主人公とメンバーのキャラが良いのですよ。
仮面ライダーや戦隊と違い、仲間同士で裏切りとか仲違いとか、そういう嫌な雰囲気がないのです。
みんな優しくて、とてもマトモな人物たち。
とても気に入っているので、ライダー&戦隊の映画は観に行かないのに、ウルトラマンは観に行っています。
(今やっている「仮面ライダーガブ」は、久々に内容もキャラもまともな作品なので好きですよ)


劇中、登場するのが主人公やメンバーばかりなので、私はとても嬉しいのですが、スケールの大きさを映画に求める人には物足りないかも。


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本作で描く3つの話し。
正直、1話・2話は不要です。


1話は、老いた怪獣と、昔からその怪獣と仲が良い青年のお話し。
(SKIPのメンバーはいなくても問題ないような内容)


2話は、SKIPのメンバーがいる事務所内のみで展開するお話し。
メンバーのうち一人が、植物怪獣に操られる内容。
ウルトラマンも等身大で戦います。
本当、事務所の中だけで完結させました。
スケールは、テレビ版エピソードより、もっと小さい内容。


3話がやっと本編みたいなもの。
確か、このエピソードだけで35分ぐらい費やしています。
とはいえ、スケールが大きい内容でもない。
SKIPのメンバーの一人が偽物ウルトラマン「ギルアーク」として変身、操られる内容。


偽物ウルトラマンとは割りかし早々に和解。
共闘して、真の敵と戦います。


テレビ版だと、ウルトラマンブレーザーと共闘しましたが、映画だとSKIPのメンバー2人による変身・共闘なので、やはり熱いですよ。


この偽物ウルトラマンのエピソードは、もっと深堀りできたんじゃないかな。
上映75分のすべてをここに注ぎ込めば、映画らしい作品になったのではないかなと。


テレビ版でも偽物ウルトラマンをレギュラー化したら良かったのになと思いました。
そうすれば、変身前・変身後ともに、面白い展開になったと思います。
やはり、同じ能力を持った者同士が出会うと、それだけで話しがどんどん展開していきますからね。

Posted by kanzaki at 20:11
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