2025年03月07日

パクリと抽象化思考の違い

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●メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問(著:細谷 功)より

パクリとは抽象度の低い、つまり具体的なレベルでの真似です。
具体的なものとは直接的に目に見えるものであり、形に表れているものです。


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アナロジーを用いたアイデアとは、目に見えない類似性や、(単品の類似ではなく)もの同士の「関係性」や「構造」(関係性が複雑になったもの)のレベルでの類似性を用いるということです。

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アナロジー思考の基本にあるのは抽象化の考え方です。  
抽象化とは、複数の具体的な事象に高次の共通点を見つけて一般化することです。

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見つけた共通点を基にして一見まったく異なるように見えるものをつなげることで新しい発想を生み出すことができるようになります。
ここでいう「高次の」というのが本書でいう「メタ」の視点ということになります。  


このことを先のパクリとアナロジーの違いで考えてみると、パクリというのは抽象化をしないでそのまま具体のレベルで真似をすることです。


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アナロジーは一度抽象化してから再度具体化することで「抽象度の高い真似」をすることです。

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アイデアの豊富さというのは、いかに新しいアイデアを異なる世界から借りてくるかに依存しています。

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なるべく目を「遠く」に向け、目に見えないものの類似性を探すことで、いくらでもアイデアは出てきます。


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【コメント】


抽象度の高い真似。


自分が実際に携わっている仕事で、そのレベルにまで考えるのは難しいですよね。正直。


実際に使えやすいのは、大量の資料を「要するに全体で何が言いたいのか」というレベルでの説明でしょうか。
真似は難しいけれど、要約なら出来そう。
そこから突き詰めると、抽象度へつながるかも。

遊びならば幾らでも出てくるのですけれどね。
例えば、ガンプラのオリジナル改造をする際、別の作品のエッセンスを流用し、ディテールアップに使うとかね・・・・・・・。


抽象度を高くするとは、物事の全体像や本質を捉えること。
より高い視点や広い視野で考えること。


仕事でそれを考えるのも大変ですが、相手のそういった視点で語る内容を受け入れるのも、なかなか大変です。
結局、自分の視点で考えてしまいがちですから。

Posted by kanzaki at 22:08
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