●新版 禅僧が教える心がラクになる生き方(著:南 直哉)より
人間関係の問題を考えるときに大事なのは、「つらい」「憎い」「嫌いだ」という感情の話と、「今起きている出来事」という状況は、別物だと理解することです。
まずその前提に立たないことには、話は始まりません。
しかし多くの人は、その2つを混同しています。
だから、堂々巡りを繰り返してしまうのです。
相手との関係を正確に把握することなく、自分ひとりの思い込みで動いても、うまくいくはずはありません。
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「今の状況」と「こうあってほしい状況」が違うのなら、問題を明らかに見なければなりません。
そのために、感情と状況を切り分けるのです。
冷静になって「考える」わけです。
たとえば「上司が嫌いで会社に行くのがつらい」というのは、性格的あるいは人間的に「合わない」のか、それとも仕事上で「うまくいかない」のか。
前者なら、仕事上の必要以外で接触する時間を極力減らし、さらに相手を適当にほめるかおだてるテクニックを身につけると、状況はかなり改善するはずです。
後者なら、相手を仕事に関わる「条件」として配慮しつつ、当面の課題に集中するのです。
その場合、最終的な手柄を相手に譲る覚悟で臨むと、事態は好転しやすいと思います。
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明らかに見るときに一番大事なのは、「苦しい」「つらい」という感情を抜きにして、事態を正確に判断できるか。
そして、問題は自分の中ではなく、人との「間」にあると気づけるかです。
人が直面する問題のほとんどが、人との「間」に存在します。
「私の問題」とは、他人と一緒に織った織物のようなものなのです。
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【コメント】
まあ、それが出来れば苦労しないわけでして・・・・・・。
一旦、高ぶった感情をクールダウンできる時間があれば良いですよね。
しかし大抵は、物事がどんどん進行していくので、そういう余裕もなかなかないのです。
立ち話しだと不利です。
感情と状況を分けるのが難しい。
相手は、自分が有利な場所や高さで話そうとするからです。
なんとか、座って話せる状況に持ち込みたいです。
可能なら、紙と筆記用具がほしい。
そうやることで、なんとか感情がドギマギしながらも、良い方向へ進める準備ができます。
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