2025年03月30日

数字で「あたり」をつける

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●数字が苦手な人のためのいまさら聞けない「数字の読み方」超基本(著:久保 憂希也)より

問題は必ず複合的に起こります。


「道端で石につまずいた」ということでさえ、石があったことのほかにも、考えごとをしていたとか、転びやすい靴だったとか、さまざまな原因が絡み合っています。
単純ではないからこそ、 改善すると効果の大きいところに「あたり」をつけることが大切です。


「あたり」をつけるときに便利なものがあります。それが「数字が入った法則」です。

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心理学の実験を基にした「メラビアンの法則」という数字の法則があります。

感情や態度に矛盾したメッセージがあった場合、どのように受け止めるか というのがその実験内容です。  


結果は、話の内容などの言語情報が7%、口調やスピードなどの聴覚情報が 38%、見た目などの視覚情報が 55%という割合でした。
この数字をとって「7: 38: 55 のルール」ともいわれます。

この「メラビアンの法則」を知っていれば、イベントの満足度を上げたいときに視覚情報に「あたり」をつけることができます。
7: 38: 55 のうち最も大きい 55 の視覚情報、その次に大きい 38 の聴覚情報を改善できないだろうか、と考えるわけです。

「人の受け止め方は視覚情報に相当左右される」というようなことを知っていても、それがなんとなく「そうらしい」ということだけでは、ビジネスに生かすまでには至りません。
一方、こうした 数字が入った法則を頭に入れておくと、具体的でイメージしやすく、とっさに問題の「あたり」がつけやすい のです。


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【コメント】


日常的なことなら、ふんわりとした会話で問題ありません。
細かいことも、少しずつ具体的にしていけばいい。


しかし、仕事は友達同士の会話のノリでは済まされません。
なぜなら、どんどん選択して決定し、どんどん行動しなければいけないからです。
それは、締め切りがあるからです。


決定するのに時間がかかる要因の一つは、「互いが情報共有できる明確な指針・資料が少ない」ということではないでしょうか。


明確なものとして、「数字」があげられます。
勿論、数字だって人の意志によってあれこれ作為されることはありますが、今はそういうことを言っているのではない。


人によって「たくさん、多い」というものをどう捉えるかなんて、変わってきます。
それを「100人中93人が美味しい」と言えば、互いに明確な情報共有が可能になります。
殆どの人が「たくさん、多い」を同じ用に明確化できます。


上記のように、分母を示し、その中でどれぐらいの数なのかを示すやり方は、単純ではありますが明確です。

Posted by kanzaki at 09:49
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