●任せるコツ(著:山本 渉)より
〈歳をとってやっちゃいけないのは説教、昔話、自慢話〉
これはタレントの高田純次さんの言葉として有名ですが、ビジネスにも当てはまることです。
マネジメント職に就いていると、メンバーは基本的にこちらの話を聞いてくれるので、ついついこの3つをしてしまいがちです。
そのときは自慢ではなく、指導のつもりで話していますが、時代も違うので何の役にも立たない、ただの迷惑行為だったと後から反省しました。
過去の話をするなら、まだ失敗例のほうが役に立ちます。
成功を活かそうとするなら、自分の昔話ではなく、組織内の最近の事例を共有するほうがいいでしょう。
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続いての育成のNGは「答えを教える」です。
「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」という格言があります。
「魚」=「答え」です。 答えを与えると、そのときは助かりますが、ずっと与え続けなくてはいけません。
自らが答えを導き出す技術を教えれば、その先も役立ちます。
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答えを教えるティーチングが必要なケースも当然ありますが、安易に答えを提供してしまうマネージャーが多いことが問題です。
教えてしまったほうが手っ取り早い、という発想になりがちですが、釣りの仕方を習得させるために相手に答えを出してもらいましょう。
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【コメント】
会社を辞めるとか、数ヶ月単位以上の長期休暇の場合だったら、仕事の引き継ぎの際は「答え」を教えてもらわないと困ります。
1ヶ月で引き継ぎとか、ある意味、一発勝負のときは仕方ないです。
ごく普通に、日々の業務の中での指導ならば、「答え」を教える姿勢はよくないのでしょうね。
「無責任な丸投げ」との境目が難しいところです。
自分のコピーを作ろうというスタンスの指導は、もう今の時代には合わないように思います。
強制的・スパルタな指導をしない分、すべてを教えることもしない。
さじ加減を私自身も模索している感じです。
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