●『61歳、ひとり暮らし一年生。 お金はないけど、「好き」を重ねて楽しむ暮らし』(yama 著)より
私の目の病気は、発症にストレスが関わっていたようです。
眼科で対症療法を受けていましたが、私にとってはそれほど効果があるとは思えませんでした。
病気そのものの治療につながらず、症状を軽くする効果も低いのなら……と、2年ほどで薬をやめ、心のケアに専念することを決めました。
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取り組んだのが、思考法をかえることです。
私は毎日、自分の行動や感情を手帳に記録していたのですが、それを見たソーシャルワーカーに、「他人に知られてもいい範囲の内容で構わないから、自分にも見せてもらえるメモを書いてほしい」と頼まれました。
簡単なものでいいと言われたのですが、始めてみると、書いておきたいことがどんどん出てきて、1日あたり2〜3ページのボリュームに。
事実を黒、そのときに感じたことをオレンジ、体調に関することを青、などと色分けしていたので、カラフルな文字がびっしり詰まったノートになりました。
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心がけていたのは、毎日ひとつでも「よいこと」を探して書くこと。
イライラしながら過ごした日も、必ずよいことを見つけるのが日々のミッションになりました。
こうして書き続けるうちに、自然に表現に気をつけるようになりました。
最初の頃は「〜が頭にきた」などと書きがちでしたが、だんだん「〜があったけれど、……なったのでよかった」のようなポジティブな表現が増えていったのです。 ポジティブなことに目を向ける癖をつけることには、「脳をだます」効果があるのだとか。
時間はかかりましたが、考え方の変化とともに目の症状も少しずつよくなっていき、今では日常生活に支障がない状態に落ち着いています。
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【コメント】
頭の中で自分の感情をグルグル回すより、文章にしてアウトプットするのは良いですよね。
「筆記開示」って言いましたっけ?
頭の中だと、断片的なキーワードや思い出が湧いてくるだけ。
一方、文章というのは他者へ伝えるためのツールですから、それなりに理路整然としたものになります。
文章を考えること自体が良いことなのかもしれませんね。
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