●『不安と折り合いをつけて うまいこと老いる生き方』(中村 恒子, 奥田 弘美 著)より
老人になると役割だけじゃなく、自分を縛ってきた「欲」からも、どんどん解放されるよ。
面白いもので、ええ塩梅に気力や体力が落ちてくるから、あれしたい、これしたいって気持ちがだんだん少なくなっていくんやな。
仕事でも私生活でも、脇役・黒子でけっこう、そっちの方が楽やし! ってな感じになってくる。
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会社は他人が作ったお金儲けのための、ただの箱。
そこはあくまでも他人の箱庭なんやから、自分の思うような役割に就けなくても、気にせんでええのになあ。
他人が輝こうが、出世しようが自分の食い扶持が稼げればええやないの。
仕事をする一番の目的は、自分や家族を食べさせるためでしょ。
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私は何人も患者さんを看取ってきたけれども、死ぬときは地位も名誉も関係なしや。
あの世には何も持って行かれへん。
どんな活躍してきたか、どう生きてきたかに関係なく、人間いつか必ず死ぬの。
せやったら眉間にシワ寄せて、仕事で自己実現しないとあかんとか、人生を充実させないと、とか考え過ぎずに、目の前の仕事をたんたんとこなしながら気楽に生きていったらええと私は思うけどなぁ。
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【コメント】
私も今の年齢になって、60歳の定年後とかを意識するようになってきました。
独身男性の死亡中央値は、67.2歳です(2020年調査)。
平均値じゃなくて中央値ですから、平均値よりもよりリアルです。
67.2歳の時点で、独身男性の半分は死んでいるのです。
会社の定年が60歳から65歳にひきのばしたところも多いでしょう。
定年が60歳のままでも、1年単位で65歳までその会社で働き続けるところもあるでしょう。
私の会社でもそうですが、70歳まで働いている人もいます。
そうすると、65歳で完全引退してから2、3年で死んでしまう。
もし70歳まで働ける環境でも、途中で死んでしまう。
穏やかな老後なんて、ほぼ無いのです。
それを知ってからでしょうか、今後の働き方について考えるようになりました。
全く働かないというのも危険ですが、責任のある立場で、朝から晩までフルで働くのもどうかと。
幸い、60歳の時点でどうしたいのかを考える余裕が、私にはまだあります。
いろんな準備をしようと思います。
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