2024年07月01日

常に主体的に生きるという心がけをもつこと

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●『あなたの人生から「めんどくさい」が消える本』(枡野 俊明 著)より


【主体的に物事をとらえる】


「随処作主 立処皆真(ずいしょにしゅとなれば りっしょみなしんなり)」という禅語があります。
これは臨済禅師が言った有名な言葉です。


「人間は何事においても、どんなところにいても、常に主体的に生きるという心がけをもつこと。
主体的に生きることで、自然と周りに振り回されることはなくなってくる。
そして自分自身の真実と出合うことができる」  


禅はそう教えています。  
主体的に生きるとは、言い換えれば主体的に物事をとらえるということです。  


具体的な行動だけでなく、常に自分自身が主人公であるという気持ちをもつことです。

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たとえそこに幸福の種が落ちていようと、それは他人の幸福にすぎない。
自分自身の幸福にはなりえないのです。  


自分の人生は自分が主体となって歩くことです。  
自分が主体となるからこそ、そこにある苦しさやつらさにも耐えることができるのです。  


今、自分はどう考えるのか。
今、自分がなすべきことは何なのか。
常に自身に問いかけながら生きていくことです。
その先にこそ、あなたにしか見えない幸福があるのだと思います。
常に自分の心に問いかけながら生きていきましょう。


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【コメント】


主体的に生きるほど幸福なことはありません。


しかし、公私全てにおいて主体的にというのは無理でしょう。
立場や能力、相手とのパワーバランスというものがありますから。


振り返るに、主体的に行動したことは、記憶・思い出に強く残っています。
心身は素直です。
やらされている感があるものについては、そうそう記憶に残りません(相手に対してものすごく強い憎しみがあれば別ですが)。


幼い頃、自転車で一人、遠くへ出かけた記憶があります。
なぜそう行動しようと思ったのか、目的地はどこなのかは覚えていません。
少なくとも誰かに命令されたわけじゃない。
夕方のオレンジ色の景色の中、一生懸命漕いで前へ進んだ映像だけは頭に残っています。


過去の生きてきた日数より、死ぬまでの日数の方が短くなってきました。
せめて残りは、主体的に生きた記憶を残したいものです。

Posted by kanzaki at 07:00
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