2023年04月15日

下を向いていたって、綺麗に咲く花は見つけられる

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●『アインシュタインの言葉 エッセンシャル版 (ディスカヴァークラシック文庫シリーズ)』(弓場隆 著)より


わたしはいつも孤独を愛しています。
そしてその傾向は、年齢とともに強くなるいっぽうです。

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若いときは、すべての人と出来事が興味深く思えるものです。
しかし、年齢を重ねるにつれて、同じような出来事が繰り返し起こっていることに気づきます。


さらに年をとると、喜んだり驚いたりする機会も少なくなり、失望することも少なくなるものです。
失うものがほとんどない年配者は、若い人たちのかわりに堂々と発言すべきだと思います。
若い人たちには発言の機会があまり与えられていませんから。


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【コメント】


「年をとると、喜んだり驚いたりする機会も少なくなり、失望することも少なくなるものです」とありますが、むしろ失望しまくりです。


私は氷河期世代の日本人ですが、なんとか耐えてここまでやってきました。
最低限の努力もしたけれど、運も良かったと思います。


長く働いていれば生活と心が豊かになるという幻想は、本当に幻想だということに気づきました。
「若い人たちのかわりに堂々と発言すべき」とありますが、失望している以上、静かにしているほかありません。
どうも世の中的には、氷河期世代に関しては、「臭いものには蓋をしろ」的な感じがします。
黒歴史として封印されてしまった感じ。


世の中に失望したからといって、他人を不幸にする必要もないし、自分を不幸にする必要もありません。
下を向いていたって、綺麗に咲く花は見つけられる。


身近にある小さくても素敵なことは発見できるし、見捨てずにいてくれる素晴らしい人達がいる。
こんなありがたいことはありません。

Posted by kanzaki at 21:42
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