●『「後回し」にしない技術』(イ・ミンギュ, 吉川南 著)より
1508年、法王ユリウス2世から要請を受けたミケランジェロは、この聖堂に不朽の名作「天地創造」を描いた。
彼は聖堂にこもり、人の出入りを禁じて、完成までの4年間、ほとんどの間首をそらして上を向いたまま、天井画を描く仕事に没頭した。
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天井の隅々まで気を入れて絵を描いているミケランジェロに、ひとりの友人が尋ねた。
「おい、よく見えない隅っこの方まで、どうしてそんなに必死になって描いているんだ?
誰もそこまで見えないだろう!」
その言葉にミケランジェロはこう答えた。
「何を言っている。わたしには見えるじゃないか!」
他人に見えようが見えまいが隅々まで手を抜かないミケランジェロのように、仕事そのものが好きだという態度を、心理学では「ミケランジェロ動機(Michelangelo Motive)」という。
彼のように、誰も見てくれなくても好きな仕事、あなたが「自分が好きで」没頭している仕事は何だろうか?
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【コメント】
「ワークライフバランス」とかいろいろ言われている昨今。
そんな中、モノの値上がりや増税等で、今までと同じ働きでも、生活のゆとりは大きく削れています。
お金は必要。
その為には働かないといけません。
24時間のうち、仕事をしている時間が一番長いです。
その時間を「幸せの時間」と捉えられるならば、それは良いことだと思います。
異論もあるでしょう。
それは人それぞれ。
頭の良い人は、勉強(学校)の時間だけ勉強をしているわけじゃなく、自分の生活をすべて勉強に結びつけて暮らしています。
普段、誰もが何げなく行っていることでも疑問を持ち、模索し、自分なりの結論を導いているのです。
仕事もそういう考えでやっていけば、素晴らしい事になります。
ブラック企業の温床にもなりそうだから下手に推奨できないけれど、ひたすら考え抜く・夢中になってやるということはそういう事だと思います。
斜に構えている人ほど、暮らしの中で「没頭する」ということを忘れ、人から与えられたものを「ひたすら消費する」だけの人間になっています。
そういうのは、ワークライフバランスでもなんでもありません。
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