●『エゴを抑える技術』(ライアン・ホリデイ 著)より
ほかの人たちが何もせず、互いに褒め合っているのを横目に、君は研究室で実験にいそしんだり、体育館で練習に励んだり、足を棒にして仕事を探し回ったりする。
それでいい。
さあ、その隙間にフタをしよう。
顔の中央に開くその災いの穴を閉じてしまおう。
君に必要な生命力がそこからどんどん流れだしてしまう。
口を閉じるだけですべてが変わる。
いったいどんな変化が訪れるのか見てみよう。
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真に価値ある仕事をしたければ、現実から出発するほかない。
一時の成功に終わりたくなければ、長いスパンで物事を考える習慣が必要だ。
夢をかなえるためには、大きく考えつつも小さく行動し、小さく生きる必要がある。
行動と学習を重視し、称賛と地位には背を向けるため、華やかな道のりとはならない。
むしろ地道に一歩ずつ前進し、時間をかけて学びながら成長していくのである。
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では皆がやらないこと、欠いているものは何だろう?
それは沈黙だ。
意識して口をつぐみ、他人の称賛を求めなくてもやっていける強さをもつこと。
自分に自信がある強い人間にとっては、沈黙こそが息抜きになるのだ。
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本当のことを言えば、沈黙は力なのだ。
旅の初めの段階では特にそうだ。
哲学者のキルケゴール(新聞とそのおしゃべりを忌み嫌っていた)は警告した。
「くだらない無駄話は、実のある話を先取りしてしまう。
頭の中にある考えを軽率に口にすると、行動に移す力が弱まってしまうのだ」
これこそが「しゃべること」の恐ろしい実体だ。
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【コメント】
確かに行動しなければ何も始まりませんよね。
喋っている暇があったら動いた方がいい。
たとえそれが、ゆっくりな一歩でも。
会社の仕事の場合、話すことで進展することもあるから、完全否定はできません。
一人で仕事は完結しませんから。
無駄話的なことでも、それが大切なコミュニケーションにつながることもあります。
しかし、仕事とは関係ない別のことで、しかも人生を大きく変えそうな事をする場合、大抵は沈黙していた方が良いように思います。
実体験として。
沈黙し、粛々と事を進める。
会社のこと、家のことをやりながらだから、毎日はできない。
スキマ時間を活用しようとしたら、早朝や通勤時間を生かそうと考える。
一回の時間は短いから、回数や年月はかかる。
歩みは遅いから挫折しそうになる。
大抵、多くの人はそこでやめてしまう。
みんな同じ。
成功より挫折の方が多い。
それでもどうか、誰からも称賛されなくても、一つでいいから継続してほしい。
振り返ると、それは財産になりますから。
ほら、自分の銀行通帳なんて人には見せないでしょ?
いくらの貯金があるなんて。
自分が分かればいいんです。
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