●劇場版『グリッドマンユニバース』公式サイト
https://ssss-movie.net/
監督:雨宮哲
原作:グリッドマン
脚本:長谷川圭一
声優:緑川光、広瀬裕也、斉藤壮馬、宮本侑芽
【あらすじ】
円谷プロダクションの特撮ドラマ「電光超人グリッドマン」を原作とするテレビアニメ「SSSS.GRIDMAN」「SSSS.DYNAZENON」の2作品をクロスオーバーさせて描く劇場版アニメ。
かつてこの世界は、ひとりの少女によって作られ、壊された。
その少女の心を救ったのは、異次元から現れたハイパーエージェント・グリッドマンと、少女が作った心を持つ怪獣、そして高校生の響裕太たちだった。
高校2年生に進級した裕太は、別のクラスになった六花に告白することを決意する。
しかし彼らの平和な日常は、突如として出現した怪獣により崩れ去る。
裕太の前に再び姿を現したグリッドマンは、この世界のバランスが崩れようとしていると告げる。
やがて真紅の強竜ダイナレックスや、グリッドマンの支援者・新世紀中学生、さらに別世界の住人である麻中蓬たちも現れ、裕太は非日常へと巻き込まれていく。
雨宮哲監督をはじめ、スタッフ・キャストにはテレビアニメ版のメンバーが再結集。
2023年製作/118分
『グリッドマンユニバース』本予告PV公開!【2023.3.24(Fri)全国公開】
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【感想】
TVアニメ「SSSS.GRIDMAN」「SSSS.DYNAZENON」を観ていた人にとっては、100点満点の作品です。
ファンが観たいと思う内容を2時間弱の中に凝縮していました。
良作って上映終了後、観客が席を立つとき、何故か独特の賑やかなんですよね。
本作グリッドマンも、賑やかでした。
TVアニメ版の2作品は、1993年の特撮ドラマ「電光超人グリッドマン」に敬意を評し、丁寧に作った内容でした。
往年の「ヒーロー対怪獣」の特撮をアニメの中で再現。
そのうえで、現代の若い人達の日常生活風景をうまく融合していました。
普通、こういうのをやると古参のアンチが湧いてくるものですが、全く酷評されない、むしろ絶賛された作品でした。
これだけ沢山のキャラを2時間弱の中で活かし、さらにTVアニメの後日談として、本編未回収の部分を描いているのは凄いなあと思いました。
(「SSSS.DYNAZENON」の主人公・ガウマが最終回で姿を消したのですが、グリッドマンのサポーター「新世紀中学生」のメンバーになって復活していて嬉しかったなあ。好きなキャラなので)
本作は完全に、TV版2作品をすべて視聴し、さらに「電光超人グリッドマン」も知っている人にとってのボーナストラックみたいなもの。
未視聴の人が本作を観ても、何がなんだか分からないと思います。
だから評判が良くて、ネットでの口コミが広がっても、なかなか新しいファン獲得にはつながりにくいように思います。
しかし、TV版の視聴者に的を絞って作成したからこそ、ここまで詰め込みができたとも言えます。
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オリジナルが特撮作品だということもありますが、世界観や雰囲気が「新世紀エヴァンゲリオン」TV版の初期の頃を思い起こす作風です。
エヴァンゲリオンも、ウルトラマンと怪獣の戦いみたいな感じでしたものね。
そして、若い主人公たちが、戦いながらも学園生活を行い、我々と同じような日常生活・悩みを描いているのも同じ。
アニメ制作会社・トリガーは、元ガイナックスのスタッフもいますしね。
庵野秀明監督がこじらせないで、「ふしぎの海のナディア」みたいに、綺麗に最後まで方向性を維持していたら、エヴァンゲリオンもこのグリッドマンみたいな感じだったんだろうなあと思います。
方向性を変えてしまったからこそ、一般人も巻き込んだ社会現象になったわけですが・・・。
その点、グリッドマンは本当に丁寧。
制作側が暴走していない。
みんなが望む展開をクライマックスまで維持しています。
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今後もこのシリーズを作れそうな感じに仕上げてあったので、新シリーズに期待したいです。
アニメ制作会社・トリガーの作品に外れなし。
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