2023年09月11日

「本を選ぶ」時間をゼロにする

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●『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』(山口 周 著)より


情報理論のなかでも、特にインターフェース設計における普遍的な法則のひとつに「ヒックの法則」と呼ばれるルールがあります。
これは「ユーザーの意思決定にかかる時間は、選択行為におけるエントロピー量に比例する」というものです。


単純に言えば、乗り物の操縦席や家電機器の操作パネルを設計する際、選択肢の量が増えれば増えるほど人は迷いやすくなり、意思決定に時間がかかるようになるというものです。


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この「ヒックの法則」は、本とのインターフェース、つまり本棚にも当てはめて考えることができます。
つまり、「どの本を読もうかなあ」と考えるときに、「すでに読み終わった本」と「読みかけの本」がごちゃ混ぜになっていると選択にかかる時間も負荷も増えるということです。


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本をどう収納するか、どう保管するかによって、読書を仕事にしっかりつなげられるかどうかが変わってきます。  


まず重要なのは、本棚以外に本の置き場所をつくっておく、ということです。
これは別にトイレでもリビングのソファテーブルの上でも家の書斎のデスクの上でも、どこでも構いません。
とにかく「読み終わった本(読了していなくてもいったん区切りのついた本という意味です)」と「読みかけの本」を混ざらないようにするのが大事です。


※※※


【コメント】


仕事上、書類やデータ、モノを探す時間というのは、とても無駄なものです。


とある調査によると、我々は勤務中の探し物におよそ年間150時間も費やしているそうです。
1年間の労働日数を250日とすると、1日あたり36分もの時間になります。
無駄ですねえ。


「探す」とか「選択する時間」というものを減らせば、効率よく仕事を進められます。


人によって、そのやり方はマチマチです。
職場で周りの人を見ていると、机の上がスッキリしている人は、効率よくやっているように見えます。


その他、書類やモノの流れを右から左へとか、時計回りとか、一定のルールに沿ってやっている人も、カオスな状態を回避しているように思います。


パソコンやサーバー内のフォルダ分け、ファイル名の付け方等も、一定のルールに沿って行う方が、当然効率よくなりますよね。

Posted by kanzaki at 06:51
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