●『小さな悟り―――人生には「小さな答え」があればいい (知的生きかた文庫)』(枡野 俊明 著)より
「あんなに親切にしてあげたのに、お礼の一つもない」
「これまでさんざん力になってやったのに、こちらが困っているときは知らんぷりとは、どういう了見だ」
そんな不満を抱えている人が少なくありません。
人間関係のゴタゴタの、よくある原因の一つでしょう。
自分がしてあげたくて親切やお世話をしてあげたのですから、それでいいではありませんか。
見返りを期待すると、それが「見返りを得られない苦しみ」をつくることになってしまうのです。
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もしお返しがないことを不満に感じたなら、「人のふり見てわがふり直せ」。
自分は感謝の言葉を返そう、何かのときに相手の力になろう、と思えばいいのです。
それが人とのご縁を大切にすることにつながります。
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【コメント】
小さな苦しみ、小さな不満は、日々の生活の中で地味にダメージを与えていきますよね。
本来なら笑顔でいられるはずなのに、表情が曇ってしまう。
「人のふり見てわがふり直せ」・・・まさにそのとおりではあります。
しかし人間、そんなに聖人君子ではないのですから、なかなか出来るものではありません。
簡単なのは、「距離をおく」ということでしょうか。
年齢を重ねて、それが一番良いと思うようになりました。
限られた人生を無駄なことに費やす意味はありません。
物理的に離れられなくても、私的な会話をしなければいい。
職場ならば、仕事以外の要件以外は交わさなければいい。
けれど、朝夕の挨拶だけはやったほうがいい(色んな意味で自分が不利にならない為)。
そうやって「嫌なご縁」は回避し、心に余裕を作る。
そうすれば、「良いご縁」と出会った際に笑顔で対応できますから。
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