●『読むだけで内定が取れる人になれる本: 内定に必要なのは面接官の評価ではなく“望む回答”だった 就活ノウハウシリーズ (会社説明会・エントリーシート対策・面接対策・自己分析)』(葵 あすか 著)より
【断言をしない】
質問に回答する際に、気を付けてもらいたいのは何に対しても断言するような言い方は避けるようにした方がいい。
言い方を変えると余白を持たせた表現に気をつけて欲しい。
例えば「個人的な予定がある日に残業を命じられたらどうしますか?」と聞かれたとする。
その際は「予定を優先して残業はしません」とか「仕事を優先して残業をします」と、どちらの回答であっても断言する言い方は避けた方がいい。
適切な回答としては、「場合にもよりますが、できるだけ先に決まった予定を優先したいと思っています」とか「まずは、仕事に慣れることを優先したいので残業をするようにしたいと思います」とある程度余白を回答するのがいい。
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理由は2つあり、ひとつは断言をしてしまうと柔軟性に欠ける印象を持たれてしまうから。
言い方を変えると性格がきつそうに感じられるということ。
そういう人とは働きたいとは思わない。
もうひとつは、あとから別の条件が加わった時に変更できるようにするためである。
「残業をしない」と断言したあとに、仮に「納期が間に合わなく担当外されるかもしれなくても?」と追加の条件があったても、回答の変更がしづらくなってしまう。
しかし、変更しないと無責任な人間だと思われ、変更すると一貫性がない人間になる。
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余白を持たせて「場合にもよりますが」と言っていれば、変更してもおかしいとは思われることはない。
前提条件が変わるなんてずるい、と言いたくもなるかもしれないが、変更ではなく追加は日々の仕事でもよくあることである。
また、「私は…思う」という表現を活用してもらいたい。
「なぜこの業界で就職活動をしているのですか」という質問があったとしたら「成長市場ですので」ではなくて、「私は成長市場だと思っておりますので」と言うこと。
仮に発言内容が間違っていたとしても(この場合は、実際には成長市場でなかった)、「私は…思う」であれば、単に主観を述べただけなので嘘にはならない。
また、「全国転勤可能ですか?」と聞かれても「できます」「全く問題ありません」と言ってもいいが、例えば「その覚悟はできております」と言うのがいい。
その質問であれば、即答で「できます」というのが筋だと考える人も多いと思うが、面接官心理としては、断言をされると若干の不安を覚える。
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【コメント】
昨日、「会社で自分の意見、正論は言わない」ということについて書きました。
今回の件も、同じ類だと思います。
正解・正論よりも、「余白のある発言(あとで変更しやすい曖昧な表現)」の方が無難であるということです。
どうせ相手は、意見を求めているのではありませんから。
欲しいと思う内容の返事が欲しいだけ。
就職、転職活動に限らず、こういう言い方の方が日常の中でも生きやすいと思います。
断言するというのは、その発言にものすごく責任感がのしかかりますから。
(相手の受け取り方の重さに関わらず)
これが一番良いと思うのですが、たまに困ることがあります。
いわゆる、繊細さんに近しい性格の人と接するときです。
曖昧な表現の受け取り方、対処方法が苦手な方々です。
1から10まで全て順序立てて説明してあげなければいけない。
そうやって説明しても、誤った独自解釈をして、周りを混乱させることも多いです。
そこをどうするかは、私には未だに正答が見いだせていません。
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