2024年03月28日

気持ちを書き出す

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●『ケーキ食べてジム行って映画観れば元気になれるって思ってた』(メンタルドクター Sidow 著)より

メンタルを安定させる方法として、「気持ちを書き出す」というものがあります。  


たしかに、嫌なことや腹の立つことがあったときに、感情的になってそのまま終わるのではなく、それを書き出すことは気分を安定させるのに役立ちます。

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気持ちを落ち着かせるには、もっと効果的な方法があります。  


それは、気持ちを書き出すときに「なぜそう感じたか」という、その感情に至った「思考」とセットで書くことです。  


例えば、友達に嫌味を言われてムカついた、という出来事があったとします。
その場合、ただムカついた、と書くだけではなく「なぜムカついたのか」と、そのときの思考を後から振り返って書き出します。
例えば「言い方が気に食わなかったから」「わざわざ言わなくてもいいことを言われたから」などです。  


この思考の過程を書き出すことがなぜ大事なのかというと、気持ちや感情は瞬間的なものですが、それに理由づけをすると、出来事を一歩引いて客観的に捉えられるようになるからです。  


この工程の後に、そのときムカついたことを改めて考えてみると、「そんなに腹を立てるようなことではなかったな」「露骨に嫌な顔をする必要はなかった」などと振り返れるようになります。

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みなさんも、最近あったイライラしたことや、もやもやしたことを思い出してみてください。
その理由まで考えてみると、少し見方が変わってきませんか?  


この作業を続けていると、これまで反射的に腹を立てていた出来事に対しても耐性がつき、ちょっとしたことでは怒らないようになっていきます。
つまり、ストレスが溜まりにくくなるのです。  


もちろんこれは怒りだけではなく、悲しみや不安などネガティブな気持ちを緩和するのにも役立ちます。


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【コメント】


夜に書いた文章を翌日に見返してみると大抵、とても残念な気持ちになります。
時間が経つとそれぐらい冷静、客観的になれているということですよね。


感情の文章と、冷静・分析的な文章を同時に書くことは難しいと思います。
冒頭にあるようなやり方をするのなら、感情と分析は時間を置いて書いた方がいい。


最初に感情に任せて、ばーっと一気に書いてみる。
翌日とか一週間後、その文章を振り返ってみる。
そういうやり方のほうが現実的かつ、人間的だと私は思います。

Posted by kanzaki at 06:59
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