●『モテなくても人生は愉しい 森永卓郎の「男の幸福論」』(森永卓郎 著)より
「東京悪女会」という、女性だけの異業種交流会がある。
今年二十年目を迎える歴史のある交流会なのだが、社会の第一線で活躍するだけでなく、「悪女」としての魅力を兼ね備えた女性たちが集うユニークな交流会だ。
会のモットーは「右手に仕事、左手に男、背中に子供、懐に札束」というものだった。
仕事もして、恋愛もして、子育てもして、さらに経済的な自立もしている。
そんな、すべての条件を兼ね備えた女性たちが集まっているのだ。
だから、入会条件がまたすごい。
・社会の一線で仕事をしているキャリア女性。
・自分の人生の舵を自分でとれる。
・昨日の自分より今日の自分を素敵と思える。
・酒のある場所の雰囲気を愛する。
・大人の男を二人以上泣かせたことがある。
男性の心を虜にするというよりも、男性を手玉にとるのが上手な女性と言ったほうが正確なのかもしれない。
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東京悪女会の発起人代表である橋本千枝子さんとお話をしていたときに、彼女がポツリとこう言った。
「結局、男の人って、トップになりたいというのと女性にモテたいという、この二つしか欲しいものがないんですよね。
映画に携わっていたら映画監督をやりたい、政治家だったら総理大臣になりたい、会社員だったら社長になりたい。
人に命令されるのではなくて、自分がトップになって、自分の好きなように仕事を動かしたいと思っているんですよ。
もう一つは、男性はみんな世界中の女性にモテたいと思っているんです」
私は人に命令されるのは好きではないし、自分が好きな女性からはモテたいと思う。
けれど、だからと言って、トップになりたいとか、女性全体からモテたいなんて、夢にも思わなかったのだ。
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【コメント】
平成初期のフジテレビのトレンディドラマみたいな設定の会ですね。
てっきり、漫画「悪女(わる)」みたいに、タイトルとは真逆で自虐的な感じなのかと思ってたら、そうではないらしい。
かなりカロリー高めで、全力で生きている感じがしますね。
私はそういう姿の人を見ていると、「きっと今、幸せじゃないんだな」と思ってしまいます。
幸せじゃないから、そういう「設定」が欲しくなるのかなと。
少なくとも、週末の休日が楽しくなさそう。
テンプレートな設定を着飾るより、身近な喜びを発見できる感受性の方が素敵だと思います。
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