●『老子 あるがままに生きる エッセンシャル版 ディスカヴァークラシック文庫シリーズ』(安冨歩 著)より
※老子(ろうし)は、中国春秋時代における哲学者である。
諸子百家のうちの道家は彼の思想を基礎とするものであり、また、後に生まれた道教は彼を始祖に置く。
「老子」の呼び名は「偉大な人物」を意味する尊称と考えられている。
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人がよく生きるのは、簡単なことだ。
それには、感性を豊かにすればよい。
身体を通じてものごとを感じれば、自分がどうすればよいか、自分がどのようになればよいか、ただちにわかる。
このように感性が豊かに機能して、生き生きと生きる状態を、「仁」と呼ぶ。
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ところが人間は、いつも自分に備わった仁を忘れてしまう。
そして、偉い人の話を聞いて、真に受ける。
こんなことをするから、すぐに行き詰まってしまうのだ。
自らの内なる声に従い、「忠」を守って生きるにまさるものはない。
忠とは、自分自身の心の真ん中にいる、ということだ。
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【コメント】
漫画やドラマで「仁」という作品がありましたが、そういう意味があったのですね。
自分を軸にして生きるということでしょうかね。
会社勤めの人間ですから、それをどう日々に活かせばよいのか悩むところです。
人の言うことだけ従っていると、行き詰まるのは確か。
「自分」というものを持っていないと、やがて訪れる老年期・人生の終盤で詰んでしまうでしょうね。
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