2025年10月08日

「闇があるから光がある」〜『蟹工船』の作者・小林多喜二

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●心が強い人はみな、「支える言葉」をもっている(著:齋藤 孝)より


『蟹工船』は小林多喜二の代表作。
現代のワーキングプア、フリーター、日雇派遣などとの共通点が指摘され、2008年頃にもブームとなりました。


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(作者は)北海道で銀行員になり、安定した暮らしが見えていました。
多喜二が就職して1年目のとき、 銘酒屋(表向きは飲み屋だが、客が望めば 酌婦 に売春をさせる店)「やまき屋」に評判の美人がいると聞いて友人と訪れました。
そこで出会ったのが当時 16 歳の田口タキです。  
タキは事業に失敗した父親によって「やまき屋」に売られ、酌婦をしていました。

タキの父親は自殺してしまったため、7人の弟妹の面倒を見なければならないという思いもありました。
多喜二はそんなタキの姿に胸を打たれ、 惹かれていきました。

多喜二がタキに送った恋文の冒頭に書かれていたのが、「闇があるから光がある」です。

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「闇があるから光がある」  
そして闇から出てきた人こそ、一番ほんとうに光の有難さが分かるんだ。
世の中は幸福ばかりで満ちているものではないんだ。
不幸というものが片方にあるから、幸福ってものがある。
そこを忘れないでくれ。

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つらく困難な状況にあるときも、「この暗闇のおかげで、光をまばゆく感じることができるのだ」と考えてみる。
それを励みに、希望を失わずに頑張るのです。

最初から光の下にいれば、それが当たり前になってしまい「なんて明るいのだろう」という感動もないでしょう。

人生の道に迷い、暗闇の中にいるようだと感じたときは「闇があるから光がある」と唱えてみてください。

人生、辛抱の時期というのもあります。
しかし、希望を失わなければ必ず光輝くときがきます。


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【コメント】


人生には波がありますからね。
耐えねばならぬ時もあります。
むしろ、8割はそうなんじゃないか?


だから、明るく輝かしいエンターテイメント系へ、人はお金を払い夢を見る。
自分とはかけ離れた場所。
目をそむけるにはちょうどいい。


耐える時、殻にとじこもっているのではなく、一生懸命努力する。
主体的に考え行動する。
そうやって、耐える時期を過ごした人は大成している。
その時期にエンタメに逃げてばかりだった人(例:これを書いている私)は、それ相応の人生しか過ごせていないのです。


ただ、そういう事実に気づけたのは幸いです。
今が、これからの人生で一番若いのですから。

Posted by kanzaki at 07:07
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