●子どもが心配 人として大事な三つの力 (著:養老 孟司)より
一つ、ヒントになるのは、「人生には意味がある」というV・E・フランクルの考え方でしょう。
多数の著書を残しています。
そのなかで「人生の意味」を論じていて、彼は一貫して「人生の意義は自分のなかにはない」としています。
自分の外側にしか、自分を実現する場はない、ということです。
幸せというのは物質的に満たされることより、いま置かれている状況に満たされ「自足」して生きることにある、と考えられるのではないでしょうか。
年を取ると「もう何もいらない。いまのままが幸せだ」としみじみしてくるものです。
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教育はそういった試みが当たり前に行われるべきなのに、いまはその当たり前が通用しなくなっているように思います。
おそらく先生方にはいろいろやりたいことがあるんでしょうけど、何かしら障害があるのか、思うようにできないのでしょう。
大学で教えていると、「よくここまで上手に教育制度に適応してきたな」と思ったこともしばしばです。
これは褒め言葉ではなく、「自分の頭で考えず、何の疑問もないまま頭に知識を詰め込んできたんだね」という半ば皮肉です。
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いつも例に出すのですが、「コップに水が入っていて、そこにインクを一滴たらすと、しばらくして消えてしまう。どうしてだと思う?」と問うたとき、ある学生から「そういうものだと思っていました」という答えが返ってきました。
これもまた皮肉な言い方をすれば、それが近現代の教育の意図する模範解答だということです。
高校のときに「そこから先は考えなくていい」という答えを、自分なりに発見したのかもしれません。
世間のことは「そういうものだ」ですませられることも多いでしょうが、自然科学はそうはいきません。
常に「なぜ」と問いを発し、自分の頭で考えることをしないと、学問として成り立ちませんからね。
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【コメント】
コップの中の水にインクを一滴たらすと、しばらくして消えてしまうのは、主に拡散という物理現象が起きるためです。
これが起こる理由は以下の通りです。
粒子の運動:
水もインクも、目に見えない非常に小さな粒子(分子や原子)でできています。
これらの粒子は常にランダムに動き回っています。
インクの広がり:
インクの粒子が水の中に入ると、水の粒子の隙間を縫って動き始め、コップ全体へと散らばっていきます。
均一化(拡散):
時間が経つにつれて、インクの粒子は水の中に均等に行き渡り、濃度が均一になります。
インクが「消える」というのは、実際には非常に薄まって目に見えなくなることを指します 。
この現象は、温度が高いほど粒子の動きが活発になるため、より速く起こります。
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模範解答通りに答えを書けば評価が高くなる。
それが学校なのだから仕方ありません。
それでも、そうやって教育を受けて、結果を残してきた人たちは、性格がまともです。
仕事で、過去に事例が無いことをするにしても、それなりに良い結果を残すものです。
少なくとも、「教えを請う」「考える」「アウトプットする」ということを勉強の中でやってきたのですから。
「なぜ」を突き詰めていくのはとても大切です。
よく、トヨタの事例が引き合いに出されますよね。
人も時間も予算も無い中だと、残念ながらそんなにやっていられません。
一定のところでキリをつけ、「仮定」に沿って実行していくしか無い。
実行しながら修正・加除していく。
「そこから先は考えなくていい」という答えは、実社会のビジネスでは大切だと思います。
どこかで見切りをつけるセンスは必要ですよ。
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