2023年02月06日

鍛錬とは床掃除である

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●『エゴを抑える技術』(ライアン・ホリデイ 著)より


私の友人で、哲学者であり武道家でもあるダニエレ・ボレッリから以前、有益な暗喩(あんゆ)を教わった。


鍛錬とは、床掃除である。


一度掃除すれば永久に床がきれいに保たれるわけではない。
毎日ゴミが溜まり、毎日掃除しなければならない。


同じことがエゴにもいえる。
ゴミやちりが時間の経過とともにどんな被害をもたらすかを知ったら仰天するだろう。


それは瞬く間に山となり、まったく手に負えなくなってしまうのだ。


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さて本書もいよいよおしまいだ。
ほかの人たちの経験、そして私自身の経験から、エゴの問題をできるかぎりたくさん示したつもりだ。


あと残っていることは?
そう……君だ。
君の選択だ。
この知識を、君はどう生かすだろうか?


今すぐ答えが出なくても構わない。
今後どう生かしていくだろうか?


この先の人生、どんなときも、君は三つの段階のどれかにいるはずだ――夢、成功、失敗。
それぞれの段階でエゴと闘うだろう。


それぞれの段階で間違いを犯すだろう。
だから毎日、毎分、君の心の中の床掃除を続けてほしい。
何度でも、何度でも。


※※※


【コメント】


すんなり人生を歩めるなんてことは、そうそう出来ない事です。
なにかしら必ず、障害が立ちはだかります。


それに対して、スマートな解決なんて、そうそう出来ない事です。
みっともない、かっこ悪い姿・行動。
それでも、前へ進まないといけません。


人が見ていなくてもいい。
評価されなくてもいい。
自分が見ていればいい。


人生のどこかで、人生の評価の軸を自分主体にした方がいい。
周りの人たちはいずれ、その場から去ります(引っ越しなのか、天へ召されるのかの違いはあるが)。


どうしたって自分の人生で最後に残るのは、自分自身です。
だから、よく考えた方がいい。
そう思うのです。

Posted by kanzaki at 06:55
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