●『人生を変える孤独力 幸せな生き方』(谷崎 玄明 著)より
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・『読書について』抜粋:ショーペンハウアー(鈴木芳子訳)
読書するとは、自分でものを考えずに、代わりに他人に考えてもらうことだ。
したがって読書していると、ものを考える活動は大部分、棚上げされる。
自分の頭で考える営みをはなれて、読書にうつると、ほっとするのはそのためだ。
だからほとんど一日じゅう、おそろしくたくさん本を読んでいると、何も考えずに暇つぶしができて骨休めにはなるが、自分の頭で考える能力がしだいに失われてゆく。
いつも馬に乗っていると、しまいに自分の足で歩けなくなってしまうのと同じだ。
だからほとんど一日じゅう、おそろしくたくさん本を読んでいると、何も考えずに暇つぶしができて骨休めにはなるが、自分の頭で考える能力がしだいに失われてゆく。
いつも馬に乗っていると、しまいに自分の足で歩けなくなってしまうのと同じだ。
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読書家の方に必要なことは、読書によって得られた情報という『点』をつなぎ合わせて『線』にすることではないでしょうか。
そしてその『線』を『面』にしたいと思った分野に打ち込むことではないでしょうか。
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【コメント】
アルトゥル・ショーペンハウアーはドイツの哲学者です(1788年2月22日 - 1860年9月21日)。
ただ本を読むという「インプット」だけではなく、得た知識を「アウトプット」せよということでしょうかね。
まあ単に読んでいるだけでも、少なくとも動画視聴よりは主体的ではないかなと。
同じ知識量なら、動画より文字の方が早く情報を得られるように思いますし。
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私自身、コロナ禍以前は新聞・TVニュース・ネットニュース・SNSから情報を積極的に得ていました。
しかし今は、それらにあまりアンテナをはってはいません。
もうこの年齢だから、世間の話題に追いつく必要もないかなと。
今は書籍が中心になっています。
書籍は書いた人の主観で伝えてきます。
なおかつ、本一冊分の膨大な考えを伝えるのですから、最後まで読むと、その人の人となりみたいなものを感じます。
そういうのは、ニュース・情報ではなかなか得られません。
誰かが伝えた「情報」より、情報を伝える「誰か」の方に関心が出てきているのかも。
多分、「死」というものを感じ始めてきたからでしょう。
若い頃より当然、近しい人達の「死」を経験する確率は高くなっています。
そして漠然と、自分の「死」も感じはじめています。
正直、怖いという感情に飲み込まれそうになります。
だから自分の中の考えだけだと、心が押しつぶされそうになります。
現実世界で今の世の中、たくさんの人と交流できる時間も余裕もありません。
そうそう、新しい人との出会いもありません。
ましてや、その人の考えを深く知ることは難しいでしょう。
その点、書籍は著者の内面をありったけ出し切っています。
そこには、その人の人生まで見えてきます。
書かれている情報以上に、そういう面の方を私は重視しています。
だから、どんなに忙しくても、読書の時間は大切にしています。
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