●だれでも書ける最高の読書感想文 (著:齋藤 孝)より
ただ読んでいるときにはあまり気づかないけれど、グッとくるところをさがして人に話そう、感想文に書こうと意識して読んでいると、そういうところが目にとまりやすくなるんですね。
読むときに、「おっ、ここいいな」と思ったら線を引いたり、〇で囲ったりして目印をつけておく。
読んでいるときに自分のアンテナにビビビッときたところをチェックしておけば、あとでもう一度読み直してみなくても、印をつけたところを拾い出していけばいいだけだからカンタンだ。
これを書いていくだけでも、感想文になる。
いちばんカンタンな読書感想文の書き方だ。
四〇〇字詰め原稿用紙二枚(八〇〇字)くらいだったら楽勝だ。
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「グッときたところ」というのは、自分が何かを強く感じたところ。
きみの感想のエッセンスになる。
「ここがおもしろかった」というのも、「ここが心にしみた」というのも、その「グッときたところ」に必ず入っているのだから。
大事なのは、そこにさらに「自分をかかわらせていく」こと。
たとえばそのひとつが、ベスト3を選出する方法だ。
自分が拾い出した「グッときたところ」から、とくにいいと思ったところを三つにしぼりこむ。
つまり、ベスト3を決める。
そしてその言葉なり文章がなぜグッときたのかを書いていく。
そのときに、その三つのうちのどこかに自分自身の体験をまじえていく。
そこがとくにいいと三つにしぼりこんだのはきみだ。
なぜそこがグッとくるのかも、きみ自身の考えだ。
さらにいえば、 自分自身の経験と重ね合わせたエピソードにはきみの個性が出る。
自分の感情を 軸 にした、まぎれもなくきみにしか書けない感想文になります。
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三つにしぼりこむことは、文章が 散漫 にならないための大事な方法です。
短い感想文でも、長く書くときでも、書きたいこと、伝えたいことは三つにしぼりこむ。
そうすればピリッとしたものになる。
まず大きな柱を三本決めて、そこから枝分かれさせていくと、伝えたいことがブレない。
いろいろな応用が利く。
ポイントは、三つにしぼるところにある。
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【コメント】
3つに絞るという考え方は、仕事で応用できます。
役員まであげる稟議書・報告書は、びっしりと書けば良いというものじゃありません。
伝えたいことを3つに絞ったほうが、相手に伝わりやすいです。
読む方も忙しいですから、内容を絞ったほうが良いです。
特に役員は、「お金(支出・経費)」の部分が見たいものです。
そこを抑えた上で、残り2つを書く。
自ずと、重要なことだけを書くことになります。
A4版コピー用紙1枚、もしくはA3版コピー用紙1枚が理想です。
そういう「縛り」を設けたほうが、的確な内容になりますし、作成時間も短縮できます。
確かに読書と感想文は、そういう事を意識するための訓練になると思います。
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