●20歳の自分に伝えたい 知的生活のすゝめ (著:齋藤 孝)より
他人と交わる中で、自分のアウトプットについては批評されることを恐れ、そのくせ他人に対してはネガティブな批評や論破をして 悦に入っていた 20 歳のころの私は、まさにこの虎になりかかっていました。
------------
そんな私が「自分も大人になったんだな」と感じたのは、大学教員となってから、ジャニーズファンの卒業生と話していて、嵐の話になったときのことです。
何も巧みな話術を見せたわけではありません。
ただ、嵐のファンとの会話で、嵐のメンバー一人ひとりを褒めることができたことが、私にとって「大人の会話」でした。
「大野(智) くんは絵がうまいんだよね」
「ニノ(二宮和也) のあの演技はよかったね」
「マツジュン(松本潤) はコンサートで企画もやっているんだってね」
と、メンバーたちの美点を、一人ずつ具体的に挙げながら褒めることができた。
それを自覚したときに、私は自分を褒めてやりたくなりました。
自分にとっては興味の対象外ではあっても、他人にとっては大事で評価もされている存在に対して、斜に構えるのではなく、素直に良い部分を探して褒めることができることこそが、大人のふるまいだと思ったのです。
------------
そんな時期を経て、私はなんであれ「売れているものには理由がある」という考え方をするようになりました。
世の中で支持されているものに対しては、自分の好き嫌いをいったん脇において、それが支持される理由はどこにあるのだろうと探すように、自分の向き合い方を改めたのです。
-------------
年配者が年少者に接するうえでは、基本的に褒める、と心がけるくらいでちょうどいいのかもしれません。
年少者が年配者に接するうえでも、同じでしょう。
褒められることで感じるうれしさは、年齢の隔たりを埋める普遍的な効果があるからです。
※※※※※
【コメント】
謙虚さが必要ですよね。
年齢を重ねて、その対極を行く生き方をするような人にはなりたくありません。
私も人間ですから、相手によっては、鏡のように同じ対応をしたくなります。
これを抑えられるかは難しいところ・・・。
自分をいわば「暗黒面」に陥れないよう、自分とは分かり会えない感じの人とは距離をおきたいものですね。
私を小間使のように思っているような態度の人とも距離をおきたいものです。
世の中、大人のふるまいが出来る人も必ずいます。
そういう人と多く接するようにしたいものです。
その人から、いろんな事を学びましょう。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 |