2005年02月18日

響鬼【三之巻・落ちる声】1

仮面ライダー響鬼
放送日:2005年2月13日(日)
話数:第3話
サブタイトル:三之巻 落ちる声
脚本:きだつよし、大石真司
監督:諸田 敏

あらすじ:
ツチグモとの壮絶な戦いを繰り広げた“鬼”は憧れのヒビキさんだった。
東京に戻った明日夢は屋久島の思い出に浸るが目の前には受験という現実が迫って来ていた。
一方、ヒビキは香須実とともに魔化魍退治に出発する。

前回の記事:響鬼【二之巻・咆える蜘蛛】
http://kanzaki.sub.jp/archives/000567.html

レビュー:
冒頭、明日夢が自転車をこぎながら、鼻歌混じりでカエルの歌を歌っています。
空には、カエルの形をした雲が(笑
第1話のように、町の中の色んな雑踏が、楽器の音色のように使われています。
犬・猫・ヒヨコ・カラスの鳴き声、舟を漕ぐオールの音、寺の木魚を叩く音、電車の踏み切りの音、掃除をする際のゴミを掃く音、店のシャッターを上げる音、自転車のベルの音・・・
その後、学校に着いた明日夢の歌(カエルの歌の替え歌)

♪変なオジサン 名前はヒビキ
ヒ ヒ ヒ ビ キ キ キキキキキ 鍛えてま〜す!

ミュージカル(?)を使って明日夢のヒビキさんへの憧れと云うか、気になって気になって仕方が無い心情を視聴者へ伝えます。
随分、明るい少年です。
響鬼の戦闘シーンが結構、殺伐な感じなので、こういう楽しいシーンがあると救われます。

明日夢が学校の屋上で受験について友達と話しています。
明日夢以外の子達も芝居が上手いですね。
みんなが受験に対して不安な中、明日夢たげが余裕をかましています。
「楽勝でしょ? まあ、自分を信じることが基本だよね」
と、ヒビキさんのうけおり。
三人が受験について話しているシーンは、その三人の中をカメラがグルグルと回って撮影していました。
明日夢がカメラに映し出されるたび、他の二人の話しを聞いて自信がなくなっていく表情の変化が面白い。
みんなで図書館へ勉強しに行く際、明日夢が取り出しのは、ヒビキさんから貰ったコンパス。
オープニング曲にも登場する小道具なので、今後も登場するのでしょう。
そういやそのオープニングで、明日夢がそのコンパスを持ちながら見上げるシーンでは、画面左に「猛」と書かれていますね。
響鬼達「鬼」をサポートする組織を「猛士」と云います。
彼もまた、その組織に身を置く事になるのかな?
なるとしたら、組織の中の「と」でしょうね。

「と」:鬼の弟子。次代の鬼となる候補生たちで、車を運転してサポーターのような働きをする者から、少年少女まで、その形態や仕事は多種多様にわたる。「歩」が昇格したイメージなので「と(ときん)」と呼ばれる(生徒の「徒」の意も含めて)。

番組開始前から、「明日夢はヒビキが死んだ後、次世代の響鬼になる」とか噂がありましたが、本当にその路線でドラマは進むのでしょうか?
受験に悩むと云う現実的な悩み描いているから明日夢に共感できるのに、ヒビキの弟子となってしまうと、話しがぶっ飛びすぎてシラケてしまいそうです。
てっとり早くヒビキと行動を共にさせるのならば、高校受験に失敗し(一校しか受験しないから可能性はある)、そのまま「猛士」へ加入。
そうすれば、ヒビキの弟子として話しは簡単に転がる。
しかし私は、明日夢は普通の生活の中に身を置いて欲しい。
例えばヒビキの助言により、行きたいとあまり思っていない高校へ行くのはやめて、ブラスバンドの充実している本当にやりたい・行きたいと思える高校へ進学する。
その展開の方が、主題歌の中にある「誰にも出来ないこと見つけ出せ」「それが君の響き」を具現化できるんじゃないかなあ。
弟子としての修行の日々を見せられても、他の作品ならば別ですが、現実感のあるこの作品では似合わないし、思春期の視聴者が感情移入しにくいですものね。
けれど「猛士」としての活躍ではなく、「TAKESHI」に加入しての活躍ならば現実感があると思います。

猛士=鬼たちの活動を助力してきた里の人(民間人)の組織
TAKESHI=猛士の活動の便宜上オリエンテーリングを主催するNPO団体

明日夢と持田ひとみが、別々の高校へ進学する事になったとしても、二人ともTAKESIに加入すれば関係が維持できます。
ひとみは、実は明日夢同様、やりたいこと探しでささやかな悩みを抱えていると設定にあるし、TAKESI加入で彼女の心境に変化が生まれるならば、ドラマとして良いと思います。

お次は、ヒビキさんと香須美さんが、魔化魍退治に行く最中の車中シーン。
香須美さんが、ホンダの「エレメント」を運転しています。
ヒビキさんと違って運転が上手いですね。

ヒビキ
♪云いたかないが 連チャンはキツイ い・い・い・い

香須美
♪イイ! 云うだけ無駄だよ 頑張ろう

ヒビキさんは、屋久島の戦いからすぐの仕事で、ちょっと嫌がっている模様。
屋久島は、音撃棒の素材探し&休暇だったのが、たまたま魔化魍との戦いになっちゃった訳でして。
ヒビキさんは「い・い・い・い」の後に「一日ぐらいは休みたい」「行きたくない」「いますぐ帰ろう」「行くのは嫌だ」とか歌いたかったのかな?
ヒビキさんは、魔化魍との戦いを生業としています。
つまり、「職業ライダー」な訳ですね。
前作「仮面ライダーブレイド」も「ボード」と云う組織に所属する職業ライダーでした。
給料を貰いながら戦っているライダーと云う設定に非常に興味があったのですが、放映第1話で組織が崩壊してしまい、職業ライダーとしての活躍はありませんでした。
響鬼では、その辺りを描いてくれそうで楽しみです。

この二人の会話は、なんか微笑ましくて見ていて楽しいですよね。
オジサンに片足を突っ込んだぐらいのだらしない年上の男(31歳)を尻にひく綺麗なお姉ちゃん(23歳)と云うのは、男としてはちょっと胸がときめく関係です(笑
ヒビキさんは、「15歳で鬼となったその日から“響鬼”と名乗り」戦っている「戦闘のプロ」だけれど、それ以外の生活能力はてんで駄目。
香須美さんはしっかりもので、きっとヒビキの万年床の部屋の掃除とかもやっているんでしょうね(それともヒビキさんは、フーテンの虎さんのように根無し草で、立花家に居候?)。
二人は恋人と云う感じではなく、兄弟って感じですね。
とぼけてるけど大物の兄と、しっかり者の妹。
香須美さそんもヒビキさんを普段は「世話の焼けるお兄ちゃん」みたいに思っているのでしょうが、外野からちょっかいを出されると、ついついヤキモチを焼いてしまう。
いいですなあ。

香須美が云うには、ヤマビコが一番最近現れたのは、去年の11月の青森で、その時は「凱鬼さん(カチドキ)」が倒したとの事(「凱鬼」の漢字は、文字放送で使われていた文字)。
ヒビキさんが関東担当ならば、カチドキさんは東北担当?
ヒビキさんが戦うのは6年ぶり。
香須美さんが「さん」付けで呼んでいる事から、香須美さんよりも年齢は上かもしれませんね。
これで仮面ライダーは響鬼だけでなく、全国にいる事が分かります。
今までの仮面ライダーシリーズ及びその他の特撮は、「どうして怪人は、東京にしか出現しないんだ?」とか、製作側の都合を無視すれば、普通に皆が疑問に持つような事が、響鬼では解消されていますね。
そして、ヒビキは以前にも同種の魔化魍と戦っている。
ある意味、魔化魍って、「怪人・妖怪」と云うよりも、昨年大騒ぎになった「動物園から脱走したサル」「山から餌を求めて下りてきたクマ」みたいな扱いですよね。
そして、ヒビキさん達は、それらを「狩猟」する専門業者。
もっと身近な感じでいけば、「シロアリ害虫駆除業者」みたいなものでしょうか。
害虫は昔も今も、そして未来も永遠に出現します。
魔化魍退治も、そんな訳で無くなる事は無いのかもしれませんね。

確か魔化魍の出現は、その土地の気温や湿度に影響があるのですよね。
そうすると、同じ種類の魔化魍は、同じような場所に出現するはず。
青森と、今回行った奥多摩は、気候条件が全く違うような気が・・・。
姫と童子の姿がサルっぽい感じだったけれど、そういえば青森の下北半島は、ニホンザルの生息北限。
ここら辺りが元ネタになっているのかな?

今後も魔化魍を退治に行く際、「××(魔化魍)は以前、××鬼と戦った事がある」と云うように、実際には登場せずに名前だけ登場するライダーはいそうですね。

サルみたいな姫と童子の登場。
演じている人達は前回の姫と童子ですが、衣装や化粧が違うため、全く別人みたいに感じます。
今回は、ちょっとヤンチャ。
悪ふさげするサルそのもの。
今後も姫と童子は、いろんなバリエーションが見られそうで楽しみです。
前回の姫と童子と顔が似ている理由は、設定上でも理由が考えられているかもしれませんね。
妖怪の目から見た「人間の男女」と云うのは、こんな顔なのかもしれません。
ほら、私達人間だって、同じ種類の動物だったら、個体の見分けなんてつきませんもの。
だから人間体に化ける際、「人間・・・まあ、だいたいこんな感じなんだろう」とあの容姿にするのでしょう。

ヒビキさんが「虎皮の手帳」を取り出して、ヤマビコについて香須美さんと話しています。
あの手帳は、ヒビキさんの所有物ではないですよね?
書かれている文字と絵が可愛らしい感じですから。
前回、「御いとまします」と筆で書いた達筆な文字とは全然違いますし。
きっと、日菜佳の手帳でしょう。
パソコンで魔化魍に関するデータを収集し、ヒビキさんや香須美姉さんに情報を提供するのが役割ですから。
それに、あのズボラなヒビキさんが、こんなマメな事をする訳が無い(笑
香須美さんはヤマビコについて「TDBで読んだ」と云ってます。
猛士データベース=TAKESI DATA BASEの略でしょうか?
虎革の手帳のツチグモ情報のページには、スマトラ沖地震の切り抜きがありましたよね。
自然災害と魔化魍には、何か因果関係があるのかもしれません。
ちなみにスマトラ沖地震は12月26日朝に発生した災害です。
そう思うと、響鬼と云う番組の撮影って、随分とキツキツのスケジュールで頑張っているんだなあと思いました。
スタッフ・キャストの皆さんは、大変なんだろうなあ。
そんな苦しい中で、これだけのクオリティを出せているのは凄いと思います。

ヒビキさんは過去、ヤマビコを4匹退治しているそうですが、香須美さんは始めてだそうです。
以前からコンビを組んでいれば、香須美さんもヤマビコと遭遇していてもおかしくない。
ヒビキさんが前回、ヤマビコと戦ったのは6年前だそうですから、少なくとも6年前、ヒビキさんには別のパートナーがいたのでは無いでしょうか?
あのヒビキさんが一人で戦っていたとは思えませんし。
やはり前回のパートナーも美人だったりして。
昔のパートナーが番組途中のエピソードで登場し、香須美の恋のライバルになったりしたら楽しそう。
「どっちがヒビキについてよく知ってるか」を舌戦をしたりして(仮面ライダー龍騎で、そんな場面があったようなデジャブ)。
夏の甲子園開催時、放送が出来ない関西地域を考慮して、必ず2話ほど、全体のストーリーに影響の無いギャグエピソードを持ってくるものですが、その際にやったらいいかもしれませんね。
勿論、脚本は井上敏樹先生で(お

香須美さんとの会話の中で、ヒビキさんは過去に、ライダーの事を他人にバラしてしまった事があるようですね。
そういう場合、見た人の記憶は、某銀色巨人の特撮番組のように、組織が記憶を抹消してしまうのでしょうか?
・・・まあ、それは無いでしょうね。
普通の世界で、「怪人が出た! 鬼が出た!」と云ったところで信じてもらえないでしょうから。

また、気づいた人もいるでしょうが、その場面での会話は洒落が効いていますよね。

ヒビキ「そんな事ないでしょ、失礼な。ごくたまにでしょ!」
香須美「だから、ごくたまにが駄目なんだってば! もう!」

その会話の後、道路の標識に「奥多摩」の文字(奥多摩湖、奥多摩市外)。

・・・もうお分かりでしょうか?
「”ごくたま”に」と「奥多摩」とが韻を踏んでいます。
さり気ないところに遊びがあるのが、響鬼と云う作品らしいですよね。
他にも今回、似たような遊びがありまして、姫と童子が木の上に出現する際、「声」と云う文字がインサートされていましたが、その次、明日夢達がいる図書館のシーンへ移った際、本棚に並んでいる朝日新聞の「天声人語」の本が、ほんのちょっとだけ映っているんですよ(”声”つながり?)。
きっと、何かしらの意図があるのでは?(ただ単に、放映局との”朝日”つながりだったりして)

ヒビキさんと明日夢のお母さんが再会します。
ちなみに明日夢の母・郁子を演じている水木薫さんは、元ポルノ女優だったりします。
昔、お世話になった視聴者もいるのでは(お。
ヒビキ、香須美、郁子の三人の会話のシーンも、冒頭の明日夢達の屋上での会話のように、カメラがグルグルと回りながら撮影していますね。
こういう意図的な同じ撮影方法の繰り返しって面白いですよね(前回のエピソードの車の運転技術の比較とか)。
ヒビキさんの「これでドロンします」と云うオヤジギャグ、ピューと云う効果音とフィルム早回しで車が出発するところとか、コミカルなシーンが多いのも響鬼という番組らしいですよね。
鬱になる展開の今までの平成ライダーとは雰囲気が違います。
この場面で香須美さんが「刺身コンニャク」のお土産を買っていましたね。
あのお店は実在します。
近くへ行った際は是非。

奥多摩の美味い店(陣屋)
http://okutama-bike.hp.infoseek.co.jp/menu/okutama/shop/soba02.html
http://www.geocities.jp/xx_cactus_love_xx/travel13.htm

ここでCM。

今回は、ここまで。
続きは、また次回へ。

次回の記事:響鬼【三之巻・落ちる声】2
http://kanzaki.sub.jp/archives/000573.html

Posted by kanzaki at 2005年02月18日 01:16 | トラックバック (0)