●『心配ごとや不安が消える 「心の整理術」を1冊にまとめてみた』(松原 正樹 著)より
心が不安感にとらわれたとき、その感情に執着せず、パッと気持ちを切り替えるのに役立てていただきたいのが「歩く瞑想」です。
禅では経行といい、もともとは、坐禅中に滞った下半身の血液の循環をよくするために行っていたものです。
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歩く瞑想の基本は、足に意識を集中することです。
地面を蹴り上げてから着地するまで、右、左、右、左、全精神をその一歩に集中して歩きます。
私がそのとき思うのは、まず、自分は歩いているという事実だけを受け止めること。
それができたら次に、蹴り上げた足が感じている地面の感触、ふくらはぎの筋肉の伸び縮み、かかとから指先まで順に地面についていく感覚に意識を向けます。
少し歩いたら、一度、人気の少ないところで立ち止まります。
そこで1〜2分程度、深呼吸を繰り返します。
わざわざ一度立ち止まることで、自分の足と地面がくっついていることが、より明確につかみ取れるようになります。
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つまり私たちは、この地と一体となっている、「今、ここにいる」という気づきを得ている自分がいちばん幸せなのです。
人間は寂しがりやなので、しっかりとしたつながりを実感するだけで、それが安心感となります。
これらの気づきが次第にざわついた心を整理してくれるでしょう。
再び歩き出せば、先ほどとは目に映る景色、匂い、音、五感を刺激するすべてに敏感になっているはずです。
極論をいえば、ただ歩くだけで悩みが解消される。そんなふうにもいえます。
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【コメント】
私にとって、毎日の徒歩通勤が「歩く瞑想」です。
地方都市でマイカー通勤の人が殆どですが、幸い私は歩いていける距離です。
公共機関を使った通勤ですと、ついスマホを見てしまうかと思います。
徒歩ですと、さすがにいい歳して「歩きスマホ」はしませんので、デジタルデトックスにもなります。
(道端に咲いている花等は、スマホで写真を撮りますが)
会社へ向かって歩くというのは、目的地も決まっていて、必ず決められた時刻までに到着しないといけません。
そういう、ちょっと緊張した状態の時、「歩く瞑想」は心をほぐしてくれます。
歩くという動作だけに意識を集中する。
そうすると、頭の中のもやもやが軽減されるように思います。
結局、悩んだところで行動しなければ解決しません。
もやもやしていると、行動が億劫になります。
行動をしやすくするためにも、「歩く瞑想」は良いと思いますよ。
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