●『下町和尚の生き方放言許せないを気にしない。』(名取 芳彦 著)より
怒りを含めたイライラやモヤモヤなどの「苦」は、もとを正せばすべて「(自分の)都合通りにならないこと」が原因です。
苦の発生源は「都合」なのです。
信号は青がいいという都合、私の言うことを聞くべきという都合、時間の流れや運命を自分で決めたいという都合です。
こうあってほしい、こうすべきだという自分の都合(欲)がない人はいないでしょうが、そう思うことが多ければ多いほど、日常のなかの怒りの火種は多くなります。
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怒りを少なくするのに最も効果的な方法は「許容する」ことでしょう。
これは自分自身に対する怒りにも有効です。
ここでいう許容は、自分の都合が叶わなくてもいいとする心の広さであり、相手や自分を許し包み込む懐の深さです。
情状酌量する度量と言ってもいいでしょう。
許容できれば、磁石が反発するように怒りはどこかへポーンと弾き飛ばされます。
そして、「許す心」が「やさしさ」の翼をのびのびと広げていき、心穏やかに生きていけるようになります。
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では、いったいどうすれば、多くのことを許容でき、心穏やかな日々が増えていくのでしょう。
「月歪むにあらず波騒ぐなり」という歌があります。
水面に映る月がゆがんで見えるのは波が立っているからです。
月そのものはゆがんでいません。
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【コメント】
多分、「相手を許す」ということが様々な場面で出来る人が、人生で幸せになれるのだと思います。
実際に起こった現象は同じでも、それをどう捉えるかは人それぞれ。
その「色眼鏡」がどんなものかで、感情が変わってきます。
透き通るような透明なレンズのメガネを掛けていたいものです。
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