2025年09月23日

三色ボールペンを使って読書をする方法

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●三色ボールペンで読む日本語 (著:齋藤 孝)より


※三色ボールペンで線を引きながら  読書をする方法についての解説


三色の使い分け方は、次のようだ。  


●青  (客観重要)
…「まあ大事」というところに引く。


●赤  (客観最重要)
…客観的に見て「すごく大事」と思ったところに引く。

●緑  (主観大切)
…自分が勝手に「おもしろい」と感じたところに引く。

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三色はどれも自分が大事だと思ったところに引く。
その引き方の区別をもう一度確認しておきたい。

青は、「まあ大事」だと思ったところに引く。
客観的な要約として必要だと思われるところ。  


赤は、「すごく大事」と思ったところに引く。
その文章を要約する上でどうしても欠くことのできない最重要な箇所。
キーワードの場合は、赤で囲む。

緑は、「一般的には大事ではないかもしれないが、自分がおもしろいと感じたところ」に引く。  


こう書くとなんとも 曖昧 な区別のようだが、この曖昧さがミソである。
あまり厳密な区別をしてみても、実際に引くときには曖昧になってしまう。
基準が緩やかであることによって、線を引く勇気が出て来やすい。

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三色は、大きく客観と主観に分けられる。
青と赤は客観側で、緑は主観側だ。

青と赤は、自分の個人的な趣味や感性、価値観などで引くのではなく、誰にとってもある程度重要だと思うところに引くように心がける。

これと対照的に緑は、できるだけ他の人が引きそうにないところに引くよう心がける。
他の人が見たならば、「何でこんなところに線が引いてあるの」と思うようなところに引いてあるとおもしろい。
話の本筋とはまったく関係のないところに引くのも大歓迎だ。

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話の筋は、青と赤で十分押さえてある。


緑は、そこからはみ出してしまう感性を込めて引く、「お楽しみ」の色だ。
青と赤は、どこに引いたかによって要約力の力量がチェックされるものだ。

しかし緑の場合は、そもそも正解というものがまったくないので、気楽に自由に引くことができる。
小学生には、「緑をどこに引いたか」を言ってもらうところから始めると盛り上がる。
正解などないという安心感が、発言を活発にさせる。

緑は訓練しなくても引きやすいのに対して、青赤の引き方には修練が必要だ。
その観点からすると、基本となるのは青である。

最初は青にセットしておく。
そして、「まあ大事だ」となんとなく感じたら、あれこれ考えずにさっさと線を引っぱってしまう。
青は最重要ではないので、引き間違ったとしても何の問題もない。
余計に引いてあっても構わない。
引く回数に関しても、青は基本的に自由だ。
どれほどたくさん引いても構わない。

青でリードしながら、読むリズムをつくっていく。
そして、ここは大事だという箇所にきたら、思い切って赤に切り替えて線を引く。

はじめのうちは、正解不正解にあまりとらわれずに、勇気をもって赤を引くのが、コツだ。
ここぞと自分が思ったならば、 躊躇 なく引く方がいい。


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授業などで私がこの方式を行う場合には、文章の長さに応じて、「青と緑は自由に何箇所でも引いていいけれども、赤は三箇所まで」という指示を与えることもある。
三箇所というのは、必ずしも三つの文というわけではない。
一箇所に二文三文が連なっていても構わない。
場所として三つということだ。

赤は、青で線を引いたところに、もう一度上から引くのでもまったく構わない。
むしろその方が自然なこともある。
赤は青に包含されるのである。


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【コメント】


赤線だけとか、蛍光ペン1色だけとかはありますが、3色という手法ははじめて知りました。


「大事(青・赤)」と「面白い(緑)」に分けるのが特徴ですね。


特に緑は、読書感想文等に重宝する部分です。
自分ならではの視点ですから、そこを膨らませれば感想文は書きやすい。
他人の書く感想文との差別化ができる場所ですね。


赤・青は、「あらすじ」とか「引用」等に使いやすいですね。
そこに書いてあることをそのままトレースするだけです。
しかし、感想文としての面白みはありません。
こればかり書かれた感想文は評価されませんよね。


こうやって読書をすると、読書のプレイバリューが高いですよね。
一冊の本とこれだけじっくり関わり合えたら最高です。


本をコレクションとして考えている方は、本へ書き込むのを躊躇します。
これは考え方の違いですから、否定はできません。

Posted by kanzaki at 10:31
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