2004年07月12日

特捜戦隊デカレンジャー【第21話】

非番のジャスミンが偶然出会った謎の美女、その正体はアリエナイザーだった。圧倒的な強さで打ちのめされ、悪行三昧のビジョンを見せられたジャスミンは激しく恐怖する。
同じ頃4人は、跳ね回り街を破壊するアリエナイザーに応戦するが、やはりそのケタ外れの強さに圧倒されていた。
女はサキュバス、男はボンゴブリン。特別指定の凶悪犯「ヘルズ三兄弟」の末娘と次兄だった!

* * * * *

今回は緊迫した展開でしたね。
中盤手前にして、戦隊が全滅してしまうのかと思いましたよ。
もうね、「ヤバイ、ヤバイよ。このままじゃ、死んじゃうよ」の連続。
ボンゴブリンが花火の発射スイッチを押そうとしたとき、デカマスターの登場に救われたような気がしました。
「ああ良かった。これで一安心」という感じ。
このデカマスターというキャラクターは最強キャラです。
けれど最強キャラほど、ストーリーを追うごとにヘタレ化するのに、いまだ強さを誇示しているところが良いですね。
今回も、最初はボンゴブリンのゴムのような肉体を斬れずにピンチでしたが、「いくら鍛えた筋肉でも、隙間を狙えばもろいもの」と、ベガ・トルネードクラッシュをお見舞いしていました。
シリーズ後半になっても、弱体化せずに突き進んでほしいものです。

デカイエローことジャスミンは、いつもと違って冷静さが欠けていましたね。
他のメンバーも熱さの方が、理性よりも上回っていました。
熱いハートでクールに解決するのが心情なので、いつもとはちょっと違った感じのお話しでした。
それだけ、事態が深刻だという事の表れなんでしょう。
特にジャスミンは、エスパーであるが故に、サキュバスの身体を介して、ヘルズ三兄弟によって苦しみ殺されていった他の惑星の人々の怨念や強烈な感情を読み取ってしまいました。
そんなものが、一気に心の中に入ってきたら、普通じゃいられませんよ。
ある意味、精神的レイプですね。
お子様向け番組でなく、深夜枠の番組だったら、一体、どんな映像になっていたやら・・・。
相手が女性だったから、まだ緩和されていたのでしょうけれど。
ジャスミン一人が主人公のドラマだったら、この恐怖を克服するまでに、長い時間とお話しをたくさん費やさないといけないところですが、ここは戦隊モノ。
いろんなキャラクターの人間がいて、それぞれの良いところが組み合わさって難事件を解決していきます!
今回は、デカレッドのバンが救っていましたね。

サキュバスの操る怪重機ゴッド・パウンダーが、デカレンロボにとどめをさそうとした瞬間、ジャスミンがコックピットから飛び出す。
デカレンロボの胸の上に立つ(下から照り返すデカレンロボの赤いパトライトが、緊張感を表現)。

ジャスミン
「あなたの云うとおりにするわ」

サキュバス
「あたしの仲間になるって云うんだね」

ジャスミン、前へ歩みだす。

ホージー
「やめろ、ジャスミン!」

他のメンバー(ホージー、センちゃん、ウメコ)が駆け寄る。

ジャスミン
「他に手が無い以上、こうするしか無いでしょ」

他のメンバーは、何も云えなくなってうつむく。
ジャスミンが歩きだそうとした時だ。
その前にバンが立ってさえぎる。

バン
「手は無くても、それでも正義は勝つんだっ!」

ジャスミン
「バン・・・」

バン
「俺はいつもそう信じている。お前だってそうだろっ、ジャスミン!!」

何も答えずにうつむくジャスミン。
他のメンバーは彼女を見て、強く頷く。
ゆっくりと顔をあげる、ジャスミン。
しかしそこに、怪重機ゴッド・パウンダーが発する光線が、彼らを包み込む。

ジャスミンは地面に倒れている。
目を開けると、そこにはサキュバスが立っている。
サキュパスは、ジャスミンの顔をなでる。

サキュパス
「いい子ねぇ。分かったみたいねぇ。あたし達に抵抗するのが、どんなに無駄かってことを」

ジャスミン、起き上がって振り向く。
そこには、他のメンバーの傷つき倒れた姿が。

サキュパス
「さあ、おいで」

サキュパス、手を差し伸べる。
ジャスミン、自分の手を伸ばす。
二人が去ろうとする後姿をようやく目が覚めたメンバーが目撃。
手をとりあって歩いていた二人だったが、突然、ジャスミンが立ち止まる。
そして、手をなぎ払ってサキュパスを殴る。

サキュパス
「なにするのよっ!」

ジャスミン
「正義は勝つのよ。結果はどうあれ、私はそう信じたいっ!」

他のメンバーも立ち上がる。

センちゃん
「ああ、俺もそう信じている!」

ウメコ
「あたしも!」

ホージー
「俺もだ!」

バン
「当然だろ! 正義は勝つんだっ!」

ジャスミンの元へみんなが駆け寄る。

サキュパス
「馬鹿ばっかね。仲間にならない以上、手加減はなしよ」

ジャスミン
「望むところよ」

バン
「見せてやろうぜ。正義の力をっ!」

再度、変身。
(ここで主題歌がBGMですよ。燃えますね)
今度は5人の力を合わせ形勢逆転!
その頃、デカマスターも相手を追い込む。

そんな訳で、一気に空気の流れが変わりました。
デカレンは、他の戦隊モノと違って、「うおおお!!」とか気合だけで形勢逆転をするような単純な構成ではありません。
今回は、割と気合で乗り切ったように見えるかもしれないけれど、そうではないと思う。
「正義は勝つ」というのも、ただのお約束的なものじゃなく、それぞれの確固とした信念と能力、そして仲間同士の結束が「正義は勝つ」という言葉に結晶化されたものだと思います。
なんだかんだ云って、「正義派勝つ」と云う言葉は、良い言葉ですね。
私も仕事で行き詰ったら、「手は無くても、それでも正義は勝つんだっ!」の言葉で乗り切りましょう。

さて最後に、ヘルズ三兄弟最強のブリッツが現れました。
せっかく有利になっていたの、またもピンチ!
しかしそこに、特キョウのデカブレイク登場です!!
来週は、デカバイクロボとか、初登場尽くし。
まだ中盤前だというのに、いろんな意味で出し惜しみしないデカレン。
次回にも、こうご期待です!

Posted by kanzaki at 2004年07月12日 23:30 | トラックバック (0)
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