2005年03月11日

響鬼【六之巻・叩く魂】2

前回の続き

前回の記事:響鬼【六之巻・叩く魂】1
http://kanzaki.sub.jp/archives/000591.html

先週、関東支部のシフト表が映し出されていましたが、それを見る限りイブキは、仕事明けすぐに香須美の元へやってきたようです。
一途ですねぇ。
金持ちのボンボンと云うと、どうしてもヒネくれた感じ、嫌味な感じのキャラを想像するのですが、とても性格が良いように感じます。
井上先生の脚本に慣れすぎたせいで、まともなキャラも「何か裏があるのでは?」と勘ぐってしまう自分が悲しい。
人当たりの良くて天然なところは、ブレイドに登場した橘さんに近いですね。
あの人は、それ故すぐに人に騙され、味方と敵対したりしていました。
ブレイドがせっかく「橘さん、助けに来ました!」とやって来たのに、「どけ! これは俺の敵だ!」とはねのけ、バンバンとギャレンラウザーを連射していました(泣)

ヒビキさんは治療をして、香須美さんに服を着せてもらう際、
「イテテテテテ。痛くない! 大丈夫!」
とヤセ我慢をしていましたね。
そんな仕草がカッコよくもあり、可愛くもあり。
まさに「武士は喰わねど高楊枝」。
食前だということを悟られるな!ってな心意気。
やせ我慢こそ武士道の真髄。
明日夢は勿論のこと、視聴者のチビッ子達にも、この心意気を感じて受け継いで欲しいものです。
治療の道具が入っていたアレって、寿司の出前とかに使う「おかもち」ですよね?
とことん古き良き道具が登場しますね。
おかもちと云うと、ど根性ガエルの梅さんを思い出す・・・梅さん。
梅さんが身寄りの無い子供達の為に、寿司で作ったクリスマスケーキのエピソードは、今でも記憶に残っています。

明日夢が自転車での帰宅途中、突然、立ち止まります。
学生服のポケットから取り出したのはヒビキさんから貰ったコンパス。
ちなみにこのコンパスですが、「シルバコンパス(SILVA)」と云うスウェーデン製です。
「シルバーコンパス」→銀のコンパスではありません。
シルバ社が製作しているから、「シルバコンパス」と云うのです。

シルバコンパス(日本)
http://www.evernew.co.jp/outdoor/15silva/

この会社のコンパスは、中にオイルが満たされています。
他のメーカーの安物だと気泡が入ったりして駄目になりますが、シルバ製はそんな事はない。
軍用にも使われるほど頑丈に出来ています。
明日夢が持っているコンパスは多分、No.8の初心者モデルではないでしょうか?

シルバコンパスNo.8(ECH107 \2,310(本体価格\2,200))
http://www.evernew.co.jp/outdoor/15silva/ECH107.html

後ろからイブキがバイクに乗ってやってきました。

イブキ「もしかして、これからヒビキさんの処へ行くの?」
明日夢「えっ?」
イブキ「僕もヒビキさんに太鼓を届けに行くことになったから、乗せてってあげるよ」
明日夢「はあ・・・」
イブキ「君、猛士なんだよね?」
明日夢「あっ・・・いや、明日夢ですよ。安達明日夢」
イブキ「ハハハ。久々に聞いたよ、そのギャグ。今のその表情が良かったね。急ごう」
明日夢「・・・」
イブキ「ヒビキさんの怪我も心配だし」
明日夢「ヒビキさんが怪我って?」
明日夢は、イブキからヘルメットを受け取ります。
イブキさんってやはり天然なのでしょうか?
明日夢が房総まで、あの自転車で行くと思っていたのでしょうかね。
喋り方、立ち振る舞いが品の良い坊ちゃん。
嫌味がありません。
演じている渋江さんは、タキシード仮面やエンディミオンの役で苦しい顔、辛い顔をやっているよりも、こういう方が似合っていますね。
イブキは代々猛士の中心となっていた家系の青年。
名門なので、生まれた時から鬼になる事が決まっていたんでしょうね。
そういう家は必ず、その家柄に反発する息子が出るものです。
イブキは名門と云うことを鼻にかける事も無いし、それほどナルシストって感じでもない。
本当に良く出来たお坊ちゃん。
しかし「たちばな」にやって来たとき、おやっさんが、イブキの名前をわざと間違えたり、カスミソウを見てからの台詞の口調なんかを聞きますと、おやっさんは娘をイブキには渡したくないのかもね。
出来ればヒビキさんと・・・と云う感情が、ああいう感じにさせたのかも。
若しくは、イブキの父親とは仲も良く、昔はパートナーだった事から、その息子に対しても気軽に接しているが故の反応でしょうか?
今の所、どっちの感情かは不明。
そういや公式サイトによると、「同じように鬼に変身する能力を得ていた兄がいるらしい」と記載されています。
この兄が「悪い鬼」となり、魔化魍側と共闘し、響鬼・威吹鬼達を苦しめるのではないでしょうか。
ラスボスとはいかないまでも、物語中盤の中ボス程度にはなるのではないでしょうか。
ライダー同士の戦いは、もう飽きたのが正直なところなので、そういうご近所バトルはやめて欲しい。
けれど、今までの仮面ライダーと云う「記号」をとことん否定した上で面白い物語に仕上げているので、そこら辺も安心して楽しめるのではないかと期待したいと思います。

何となくなのですが、おやっさんがイブキへ、「あの明日夢って子はヒビキの弟子だから、一緒に連れて行ってくれ」と吹きかけたのではないかと思います。
でなければ、バイクで後ろから追いかけて来ないでしょうし。
おやっさん、まさか明日夢を猛士へ加入する為に外堀を固めているのではないでしょうか。
なかなかの策士かもしれませんぞ。

ひとみが明日夢の携帯電話にメッセージを入れます。
「あーもしもし、持田ですけれど。今からメーアカなんですけど・・・聞いたら電話しといたのプチッ!」
うーむ、後半は何を云っているのかちょっと聞き取れませんでした。
きっと、「さっき留守電にメッセージを入れた際、後で電話しろよと云ったのに、何で返事をよこさないんだ!」と云いたかったのでしょう。
「メーアカ」と云うのは、「明治アカデミー」とかそういう学習塾の略称なのでしょうかね。
喋った後に笑顔になっていたから、メッセージを最後まで云いきらず、相手に「えっ、最後は何が云いたかったの?」とヤキモキさせる為の、ちっとしたイタズラなのかもしれませんね。

バケガニが洞窟にいます。
うーむ、やはり今ひとつ合成がチャチな感じがします。
絵が浮いた感じ。
また、今までのライダーの敵と違い、現実世界にいる生き物を巨大化させたような感じの奴らが多いせいで、それほどインパクトのあるデザインではありません。
過去の平成ライダーの特撮は凄いものばかりで、低予算の中でも頑張っていたのに、最新のライダーは今ひとつですね。
今年はなぜか「特撮監督」と云う人がクレジットされていません。
本編担当の監督がそのまま特撮部分も監督をしていると云う事なのでしょうかね。
それ故に質が落ちているのかも。

最近の東映の特撮監督と云うと、佛田洋(ぶつだ ひろし)監督でしょう。

お忙しいところおじゃまします!
http://www.kumamotokan.or.jp/NewFiles/butuda.html

歳はそれなりに重ねているものの金髪の「タダモノでは無い」風貌。
仮面ライダーの劇場版にもなると、テレビより予算があるので、それはそれは凄い特撮映像になります。
その凄い映像を生み出したのも、この監督のおかげ。
何で今回の響鬼には参加していないのでしょうかね?
不思議です。

キハダガニが、バケガニを発見し、大きなハサミを回転させています。
以前、ルリオオカミもヤマビコを発見した際、首を回して、同じような効果音を発していました。
音を記録しているのでしょうかね。

ヒビキさんの処へ、イブキがバイクでやってきます。
二人は良い関係ですね。
イブキはヒビキさんを慕っている感じ。
ヒビキさんはイブキを本当の弟のような感じで接していますね。
前回、香須美さんとの会話では、イブキの生い立ちや性格が「正統派」と、ちょっと嫉妬っぽいところがあったけれど、流石に本人の前ではそういう態度は見せません。

イブキが明日夢をヒビキさんの弟子だと思っていた事を話すと、「違うよ」「違うってば」「違います」と三人から連続波状型全面否定をされたのに笑いました。
同じように、ヒビキさんが「(明日夢は俺の)友達だよな?」の言葉の後、三人が順番に頷くそのテンポの良さにも笑いました。
そして、「あ〜ああ」と納得したのかしてないのか分からないような表情のイブキが、とてもイブキらしい感じの表情でした。

イブキが届けてくれた音撃鼓・火炎鼓。
桐箱に入っているのが厳かな雰囲気でいいですねぇ。
和風の武器が梱包されている箱に相応しい。
黄色いクロスを広げると、火炎鼓が入っている。
中央に配された金色の三つのマーク。
この一つ一つの模様って、ヒビキさんがいつも「シュッ!」とやる際の指の形に似ていますね。
これが元ネタなのかな?
その模様の一つに、やけに大きな塗装の際に出来た気泡が気になります・・・。
それを取り出して何やらニヤニヤと見つめている姿・・・どこかで見たことがあると思ったら、「仮面ライダーブレイド」で、橘さんの手元にアブソーバーが届き、それを取り上げて見つめている時の表情にそっくり。

イブキって、ヒビキさんをとても慕っていますね。
ヒビキさんはどっちかと云うと、鬼の中でも異端な方で、イブキの方が正統派なのにね。
名門に生まれたからこそ、ヒビキさんの生き方に憧れているのかな?
二人が並ぶと、何となく似ていますね。
イブキの4、5年先がヒビキさんって感じ。
鬼ってみんな、似たような感じになるのかな?
すると、ザンキさんも・・・。
そうそう、こんなところで書くのもなんですが、4人目のライダーの噂が出てきましたよ。

4人目のライダー
http://hanagasira.hp.infoseek.co.jp/to/hibiki/1110532139753.jpg

なんとなく女性っぽい感じがしませんか?
イラストから察するに、音撃はバイオリンではないでしょうか。
背中にバイオリンらしきものを背負い、右手に弓を持っています。
弓は普段、フェンシングのような武器になるのかもしれませんね。
戦う女性。
しかも鍛えている女性。
一体、誰が演じるのでしょうかね?
私は「仮面ライダーブレイド」で城 光を演じた、浜崎 茜さんが良いと思うのですが、いかがでしょうか。
本人、テコンドーの達人でして、劇中でもカッコいいアクションを見せていました。
戦う凛々しい女性のイメージそのものですし。

イブキは「先に失礼します」と帰ります。
一緒に戦わないんですね。
きっとこれは、「ヒビキさんなら必ず一人で倒せる」と云う信頼感からではないでしょうか。
それに多分、鬼同士にもプライドとかあり、基本的に一人で戦うものなのかも。
イブキの性格ならば、ヒビキさんが助けてくれと云えば、ホイホイと気軽に手伝うでしょうけれど(香須美さんもいるし)。

イブキが明日夢に帰ろうかと云った際、ヒビキさんが「もし良ければ俺が送っていくよ」と止めます。
「まあでも、ちょっと待っててもらうけれど」とヒビキさん。
前回、バケガニにやられたけれど、随分と勝つ自信がありそうですね。
そうでなければ、こんな余裕な発言は出来ません。

イブキ「今度さあ、ヒビキさんと一緒に僕が魔化魍退治している現場を見においでよ。ねっ」
なんだかスポーツ観戦にでも来てよって感じの云い方ですね。
命がけの戦いのはずですが、達観した精神の鬼には、こういう感覚なのかも。
「魔化魍」と云う言葉に「?」な明日夢。
明日夢にとって今日は、事情を良く知らないイブキのおかげで、色んな新しい言葉を聞くことになりましたね。
公式サイト等を見てない人にとっても、「?」な単語が多かった今回の話し。
少しずつ解説されていくのでしょうね。
ヒビキさんは、魔化魍について特に何も説明しませんでしたね。
彼に細かい事を教えると云う事は、猛士への加入、自分の弟子になると云う事。
鬼にとっては日常の仕事である魔化魍退治も、普通の少年にとっては危険な事。
そういう危険な目に合わせない為、わざとしらんぶりしたのでしょうね。

ヒビキ「いよいよって時期に、また巻き込んだ感じになって悪かったね」
明日夢「ああ、いえ。て云うか、僕の方こそ来ちゃって、なんかすみませんでした」
ヒビキ「ううん。俺の方はいいんだけど」
明日夢「あの。怪我の方、大丈夫なんですか?」
ヒビキ「大丈夫。こういう時の為に鍛えています(笑)」
明日夢「ヒビキさん・・・」
ヒビキ「ん?」
明日夢「僕も鍛えようとしてたんですけど・・・・。でも・・・」
ヒビキ「鍛え足りなきゃ、鍛えるだけだ。だいたいね、そう簡単に鍛えられちゃったら、俺の立場がないじゃない」
二人、笑。
ヒビキ「(音角を取り出し)これ一筋で鍛えてきたんだから。そう簡単に少年には抜かれないぞ」
明日夢「はい! もっともっと鍛えます」
ヒビキ「よし。その意気だ」

「鍛え足りなきゃ、鍛えるだけだ」・・・カッコいいですね。
武士の魂、ここにありって感じ。
こういう心意気って、現代人が失ったモノの一つだと思います。
いろいろ理由をつけて逃げる人が多いですからね、私も含めて。
社会人になって、よもや特撮番組から自分の考えに影響を受ける台詞が聞けたとは!
先週の予告の際は、明日夢をつけ離しているシーンなのかなあと思っていましたが、全然、逆でした。
おやっさんが、たちばなで明日夢の話しを聞いてあげた際は、おやっさんの様々な知識、言葉によって明日夢と言葉のキャッチボールをしていました。
こういう形で相手の心を解きほぐすのも良いでしょう。
しかしヒビキさんはおやっさんと違い、とてもシンプルな言葉のみで明日夢に自分の考えを伝えた。
おやっさんと違って受験についての知識は無いけれど、自分のやっている誇りを持った仕事を通して明日夢に伝える。
おやっさんとヒビキさんの会話の違いに、とても感心しましたよ。
ヒピキさんの表情もいいよね。
真剣なんだけれど、決して眉間にシワをよせるような形相はしない。飄々とした感じ。
「鍛え足りなきゃ、鍛えるだけだ」・・・これを自分の座右の銘として頑張りたくなりました。

キハダガニが戻ってきて、音角に取り付けて回転させた際、音角の回転軸がとてもグラグラしていたのが気になりました。
と云うか、残念。
玩具の方が回転が綺麗です(トレイの上に乗せて回すからでしょうが)。
もうちょっと、こういう所もしっかりと作りこんで欲しかったです。
前回までちゃんと回転していたのだから、今回の撮影中に壊れてしまったのかな?

ヒビキが戦いに出る際、明日夢は一人で帰ると伝えます。
その時の清々しい表情がいいですね。
ヒビキさんとの会話で、何かが吹っ切れた感じが上手く現れています。

香須美さんは、両手に持った火打石をぶつけ合って、いつものように「切り火(きりび)」を行います。
今回、ちゃんと火花が出ていましたね。
何回もやっているうちに、出来るようになったのかもね。

明日夢「ヒビキさん。僕も頑張るから、頑張ってください!」
ヒビキ「頑張ります」
振り返らずに云い切って走り出すヒビキさん。
明日夢も後ろを向いて走り出す。
そしてこの後、二人は「鍛える為」別々の行動を取る。
鍛える為にバケガニと戦うヒビキさん。
鍛える為に一人で帰る明日夢。
その二つを同時進行で行うことで、映像に特殊な効果として「視聴者へのメッセージ」が浮き彫りになります。
これが映像の魔術です。

例えばですね、夜の都会を野良犬が歩いています。
とても太った犬。
そこら辺に落ちている食べ物には見向きもしない贅沢な野良犬。
その映像の後、貧しいアフリカの子供達が、食べるものが無くて苦しんでいる映像を映す。
この二つの映像をつなげる事で、視聴者の心に感情が芽生える。
その感情が、「視聴者へのメッセージ」なのです。
これって映像作家としては、覚えておかなければいけないテクニックだけれど、最近はそのメッセージを説明台詞でやってしまう人もいます。
この技法を「モンタージュ」と云います。

*モンタージュ・・・
映像の編集の技法の一つ。
前後に並べる映像の組み合わせで、映像に意味をもたせることができる手法のこと。
セルゲイ・エイゼンシュタインが「戦艦ポチョムキン」の中で使ったのが最初と云われる。

「響鬼」と云う作品では、ヒビキさんと明日夢と云う立場の違う二人をモンタージュと云う技法で上手く表現していると思います。

キハダガニが大きなハサミでヒビキさんに向かって「こっちの方にバケガニがいるよ。こっち、こっち」と云う感じでクイックイッと動かしている姿に萌えますねえ。

続く。

次回の記事:響鬼【六之巻・叩く魂】3
http://kanzaki.sub.jp/archives/000593.html

Posted by kanzaki at 2005年03月11日 23:23 | トラックバック (0)