2005年04月26日

響鬼【十三之巻・乱れる運命(さだめ)】1

仮面ライダー響鬼

放送日:2005年4月24日(日)
話数:第13話
サブタイトル:十三之巻 乱れる運命(さだめ)
脚本:大石真司(今回も共作じゃありませんね)
監督:金田 治(JAEの社長)
公式サイト(テレビ朝日):http://www.tv-asahi.co.jp/hibiki/index.html
公式サイト(東映):http://www.toei.co.jp/tv/hibiki/


あらすじ:
激しさを増す魔化魍との戦い。
猛士そして鬼への負担が大きくなる。
高校に入学したばかりのあきらも学校に行けない。
そこでヒビキは同じクラスの明日夢にあきらの学校でのサポートを頼みに行く。
一方、戦いに出た威吹鬼。
怪童子との戦闘中、信じられない光景に遭遇する。
怪童子が見た事もない形に変容したのだった・・・。


前回の記事:響鬼【十二之巻・開く秘密】6
http://kanzaki.sub.jp/archives/000636.html


レビュー:
さあ、第2クール突入!
いつもの、仕事としての淡々とした活躍も良いのですが、ここに来て大急変。
2話で一組の構成なので、奇数話は話しを進めるために割かし大人しい感じです。
しかし今回は違いました。
って云うか、特撮至上、最高のアクションを見せてくれましたよ。
さすが、金田 治監督。
仮面ライダーアギト以来だと思うのですが、全く腕が落ちておりません。


レビューに入る前に、ちょっと最新情報を。

ヒビキさん演じる細川茂樹さんの公式サイト(http://www.jap.co.jp/sg/)を見てみましょう。

響鬼は今後少し出番が減ります。 新たに格好いい2号、3号が大きく 盛り上げていくでしょう。

・・・あっ

俺の出番という意味です【笑】
ライダー響鬼は
大丈夫ですよ。

これは、5月から開始される劇場版の撮影絡みでしょうかね?
響鬼と云う作品は、主人公以外も魅力的な登場人物で固めているので、主人公の出番を抑えても成立できる雰囲気は確かにありまよね。
「格好いい2号、3号」とありますが、2号は威吹鬼のことでしょう。
そして3号は、このサイトで何度も書いています通り、「轟鬼」のことでしょうね。
前回にも書きましたが、ちょっとおさらい。

轟鬼(とどろき)
本名:戸田山 登巳蔵(とだやま とみぞう)
鬼の新人。
斬鬼より受け継いだ「音撃弦・烈雷(おんげきげん・れつらい)」を使い、ディスクアニマル青磁蛙(せいじがえる)と共に、魔化魍と闘う。
右手の親指には、弦を弾きやすいようにピックみたいな爪がある。
変身道具:変身鬼弦・音錠(へんしんきげん・おんじょう)
装備帯部:音撃震・雷轟(おんげきしん・らいごう)
音撃技名:音撃斬・雷電激震(おんげきざん・らいでんげきしん)
雷轟をセットした烈雷の先端を魔化魍の身体に突き立て、弦を掻き鳴らす。

轟鬼の音撃方法が気になるところですよね。
響鬼は太鼓をドンドコ叩き、威吹鬼はラッパを吹き鳴らす。
それじゃあ、ギターを使う轟鬼はどんなやり方なのか。
なんとですね、「敵に烈雷(ギター)をダイレクトにブッ刺す」なのです!(汗)

烈雷(れつらい)に、ベルトのバックルについている音撃震・轟(おんげきしん・らいごう)を組み込むと、ギターの形の音撃モードに大変形!
すかさず烈雷を魔化魍の体につきたてる轟鬼!
そのまま烈雷をかきならせば、清めの音が出て、魔化魍をこなごなにふきとばしてしまうぞ!!

轟鬼がつかう新しいディスクアニマルは「セイジガエル」だ!!
セイジガエルは、陸の上でも、水の中でも自由に動きまわることができる。
ピョンピョンはねて、魔化魍をさがしまわるぞ。
轟鬼の腕の音錠に取り付けて録音した音が聞ける。

なかなか大胆な技です。
ザンキさんは、バケガニ退治の際、緑色をした溶解泡で重症を負いました。
この技は敵に接近して武器を固定して攻撃する方法ですからね、響鬼の技同様に敵の攻撃をモロに受ける非常にリスクの高いものです。

轟鬼の師匠であるザンキさんは、私の中ではヘタレなイメージがあるのですが、師匠よりも弟子の方が強いこともありますし、まあ活躍に期待しましょう(そういう師弟関係で思い出すのは、橘さんと剣崎・・・)。
轟鬼=戸田山を演じるのは、川口真五さんと云う方のようですね。
今回のオープニングにテロップがありました。
今のところ、どんなプロフィールの方かは不明。
分かり次第、ご報告します。

戸田山はザンキさんの弟子(あきらと同じポジション)。
そして負傷した師匠に代わり、新しい鬼になる模様。
更には、持田ひとみの従兄弟と云う設定でもあり、かなりややこしい事になっています。

我らがヒーロー・ザンキさんですが、ついに演じている人が分かりましたよ。
松田賢二さんと云う方です。

松田賢二 official site
http://www8.plala.or.jp/kenjimatsuda/index2.html

松田賢二(まつだけんじ)

生年月日:1971年9月23日

出身地: 大阪府

劇団俳優座出身

5月1日〜毎週日曜8:00〜8:30放送 レギュラー・ザンキ(斬鬼)役

レギュラーって事は、毎週、登場するという事ですか?
ザンキさんって、他の登場人物達との会話の中でのみ活躍が分かるキャラだと思っていたので驚きです。
轟鬼が新人の鬼なので、負傷して戦う事が出来なくなったザンキさんが、色々なアドバイスや特訓をして、轟鬼を成長させる役と見た。
・・・それって「ウルトラマンレオ」にて、主人公・おゝとり (おおとり)ゲンと、ウルトラマンセブンことモロボシダンの特訓を思い起こしますね。
響鬼も威吹鬼も戦いのエキスパート。
プロなので安心してその活躍が見られるのですが、轟鬼はその2人と違い、負けたり挫折しながらも特訓や励ましを受け、頑張って勝利を勝ち取るような、スポ魂系を期待したいと思います。
ザンキさんのスバルタな指導が見もの!

さて、レビューへ行きましょう。

今回のオープニング曲「輝(かがやき)」は、今までとは別バージョン。
轟鬼こと戸田山が初登場する回とあり、「弦」を使った楽器でした。
本当ならばギターなんでしょうが、聞いてみますと、バイオリン?
多分、胡弓ではないかと思いました。

最初の舞台は、荒れ果てた屋敷。
真っ黒い衣裳に身を包んだ「謎の男」の登場。
童子と姫に、イガイガ君を飲ませていたあの男。
彼は、ここに住んでいるようですね。
この番組の世界観は和風なので、こういう洋風の館が映るのは珍しい。
世界観にそぐわないほど奇妙な奴、という違和感を狙ったのでしょうね。
謎の男は、この作品の中でも特異な存在なので、こういう館が似合います。
この建物はひょっとして、この番組終了後に放映している「ふたりはプリキュア」の敵が住んでいる建物ですか?(案外、それを意識していたりして)
建物に「天狗」らしき彫刻があります。
これにも何か意味があるのかもしれません。
天狗って、外来の新興宗教の仏教に対する、日本古来からの神々を象徴するものと解釈することがあります。

「天狗」とは、現世において知識だけを追い求め精神的な修行を怠った者が変化したものであるとされ、仏教世界の六道(地獄道、餓鬼道、阿修羅道、畜生道、人間道、天道)に属さない天狗道に墜ちたものを言います。 知者であり仏法にすぐれている「天狗」は、それ故人間道に残れず、地獄/餓鬼/阿修羅/畜生道には墜ちない。 しかし無道心ゆえ天道にもあがれない。結果、天狗道に落ち輪廻から見放されてしまう訳です。 平田篤胤氏考
膨大な知識ゆえに「天狗」になってしまった者にとり、天狗道から抜け出す唯一の方法を、その知識を誰かに渡してしまうことで六道へ戻ることができるのだと、それ故「天狗」は色々と物事を教えてくれるのです。 荒俣宏氏考

知識豊富な者らしい。
童子達をパワーアップさせる不思議なモノを作り出すところなんかは、そういう感じを受けますよね。
「鬼 VS 天狗」・・・そういう構図が後に描かれていくのかなあ。
彫刻がハッキリと分からないので、これが確かに天狗ならばと云う仮定ですが。

まさかとは思うのですが、ここは「悪の猛士」の拠点だったりして。
鬼をサポートする組織があるのだから、天狗をサポートする組織があったって可笑しくありません。
猛士と云う組織は、将棋の駒の名前が役職をあらわしています。
西洋の将棋と云えば「チェス」。

キング    王
クイーン   角
ビショップ  銀
ナイト    と
ルーク    飛車
ポーン    歩

上記が、チェスと将棋の駒の対照表。
猛士と同じような感じで、役職名があるのではないでしょうか?
謎の男は、童子達を不思議なアイテムで強化しているところを見ますと、ビショップなのでは?
猛士の中で鬼は「角」になります。
悪の猛士では天狗は「クイーン」だったりして。
なんか、私の妄想ばかりを書きすぎました。

謎の男は門を開けて出かけます。
前回といい今回といい、彼は童子や姫のいる山奥に出没します。
彼はどうやって、そんな遠くへ行ったのでしょうか?
もし一人で行くとしたら、電車等を使わないといけませんよね?
彼があの格好のまま、公共の交通機関で全国各地を移動しているのを想像すると笑ってしまいます。


駆け込み乗車しようとして間に合わずドアの前でしょんぼりする謎の男。

地方のローカル駅でじっと列車待ちをする謎の男。

電車を待つ間、間が持たなくて、ゴミ箱から東スポを拾って読む謎の男。

そこで地元のじーちゃんが「このあと2時間はこねーよっ」と云われる謎の男(以前、明日夢が云われたように)。

仕方がないからホームの立ち食いソバを食べていたら、二度目の駆け込みも失敗して座り込む謎の男。

ようやく電車に乗って目的の駅へ到着する謎の男。

駅の前にある本屋で、地元の観光地図を買って歩き出す謎の男。

バスなんか通っていないので、必死になって山の中を歩く謎の男。

ようやく現地へ到着するも、既にヒビキさん達によって、童子・姫・魔化魍は木っ端微塵。
それを見て泣き崩れる謎の男。


明日夢の家では、母・郁子が朝食を作っています。

♪得意な料理は いろいろあるけれど ど ど ど ど 
♪頭の良くなる目玉焼き 明日夢は大好き目玉焼き

ヒビキさんの影響でしょうか、替え歌を歌っています。
久々にカエルの歌に戻りましたね。
轟鬼のディスクアニマルがカエルだから?
今回の替え歌は、今ひとつでしたね。

しかし、炊きたてのご飯、味噌汁、目玉焼き、塩しゃけ、漬物、納豆と、日本の最強朝食メニューは美味しそう。
でもあれですよね、何か「朝」って感じがしないんですよね。
何でかなあって思ったら、あの家の食卓には「窓」が無いんですよ。
だから、朝の光とかが差し込まないので、夜と変わらないと。

明日夢はお腹が痛いようです。
さて、どうしちゃったのでしょうか?
今回の台詞には出てきませんが、明日夢って、母親や持田ひとみの前では自分のことを「俺」と云うけれど、オープニングのナレーションやヒビキさん達の前では「僕」と云うんでよね。
あの10代の頃の、相手によって言葉を変える微妙な時期をよく現しているなあと感心します。
母親とか身近な友達には、ちょっと不良っぽいと云うか反抗的な感じを演出したい年頃。
それとは全然違いますが、日菜佳は香須美さんの前では「姉上」と云い、他人には「姉さん」と云います。
勢知郎に対しては「父さん」。
噺家言葉を使う日菜佳にはやはり、「父上」と云って欲しいところです。

ふと気づきましたが明日夢の母は、左利きなんですね。
それと、お母さんがいかにも「うちの母親もこういう感じだよなあ」と視聴者に思わせる演技・演出がいいね。
自分で作った飯に「うまい!」と一人で舌鼓を打ったりとか、お気に入りのヒビキさんの真似をして替え歌をしたりとか(「♪ど ど ど ど」の後、ちゃんと歌が繋がっていない不十分さがかえってリアル)。
タクシーの運転手という大変忙しい職業だけれども、明日夢の新しい学校生活を心配してる描写が非常に好感度。
母子家庭だからと云って、暗い雰囲気がないのがいいですね。
そういうテンション高めの母親の気持ちを真正面から受けとめて返事をなかなか出来ない明日夢の気持ちも分かるよ。
あの年頃の男の子ならばね。

さて、その父上ですが「たちばな」にて、ヒビキさんと何やら話しています。
ヒビキさんは2005年4月版の「猛士 関東支部 シフト表」を見ています。

威吹鬼●●●●●●●●●●○○○○○○○●●●●●●●●●●●●●
鋭  鬼●●●●●●●●●●○○○○○○○●●●●●●●●●●●●●
剛  鬼●●●●●●●●●●●●●●●●○○○○○○○●●●●●●●
裁  鬼●●●○○○○○○○●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
斬  鬼○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
勝  鬼●●●●●●●●●●●●○○○○○○○●●●●●●●●●●●
弾  鬼●●●●●●●●●○○○○○○○●●●●●●●●●●●●●●
闘  鬼○○○●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●○○○○○○
蛮  鬼●●●●●●●●●●○○○○○○○●●●●●●●●●●●●●
響  鬼        特    別    遊    撃    班
吹雪鬼○○○○○○●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●○○○

白が休暇、黒が出勤(本編の表では、「○」は「−」となっています)。
ザンキさん、全部休暇(泣)
いまだ戦いの負傷が治っていないようですね。
来週、そのザンキさんが登場する訳ですが果たして・・・。
この表を見てもらうと分かるのですが、月の真ん中辺りが手薄なんですよね。
「4/17あたりが狙い目か・・・」などと、童子と姫がチェックしていたら面白いですね。
どうもこのシフト表は、月の満ち欠けに関係しているみたいですよ。

今月の月齢カレンダー
http://www.moonsystem.to/calendar/cgi/calendar2.cgi?year=2005&month=4

月齢周期に沿っていて、新月期は満月期より手薄になっていますね。
魔化魍の出没は、気温や湿度に関係しているそうですが、どうも月齢も影響を受けているみたいです。

続く。

Posted by kanzaki at 2005年04月26日 23:35 | トラックバック (0)