●1分間菜根譚 差がつく実学教養(4) (1分間名著シリーズ)(著:洪 自誠、齋藤 孝)より
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original
一の 耐 の字、 きわめて意味あり。 傾険 の人情、
坎坷 の世道の 如き、 若し一の耐の字を得て 撑持 し過ぎ去らざれば、 幾何 か 榛 坑 塹 に 堕入 せざらんや。
(前集一七九)
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耐えることの大切さを『菜根譚』は、「山に登ったならば険しい坂道でも辛抱して耐えて進み、雪を踏んで行ったならば危い橋でも辛抱して耐えて進め」という古語を引用して、こう説いています。
「この『耐』の一字がきわめて大切である。世上の険しい人情の坂路や、行き悩む不遇な境遇で、とりわけ、この『耐』の一字を大事な支えとしなければ、どれだけ多くの者が、 藪 や穴の中に落ち込まないであろうか。たいていは落ち込んでしまう」
じっと耐え、一歩ずつ進み続けることで道は開けてくるのです。
徳川家康は「人の一生は重き荷を背負うて遠き道を行くが 如し」という言葉を好んだといわれています。
人は、耐える、我慢する時期を経て初めて何かを成し遂げられるのです。
同じ意味のことをアップル創業者スティーブ・ジョブズは「我慢さえできれば、うまくいったも同然なんだ」と言っています。
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【コメント】
我慢をする。
令和の現代、この言葉を使うのは難しくなってきています。
良いのか悪いのか。
こんな中だから、我慢してじっと努力し続ける人こそ、実力がグングンのびていくでしょうね。
問題は、そういう人を利用するだけ利用し、なにもほどこさない組織でしょう。
就職氷河期世代ならば、そういうモヤモヤした気持ちが良くわかるかと思います。
しかし、実力をつけるために我慢する精神力を持つことは、絶対にその人を強くしますよね。
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