●20歳の自分に伝えたい 知的生活のすゝめ (著:齋藤 孝)より
ただ、そうした超特殊な世界ではない限り、チャンスさえもらえたら、誰でも地道に頑張っていくことで、それなりの成果は出せるのではないかと思います。
だからこそ、やってきたチャンスをどうつかまえるかは、人生において非常に重要になります。
それでは、やってきたチャンスをつかむには、どうすればよいのか。
まずは、 いつチャンスが来ても大丈夫なように準備しておくことが必要でしょう。
それはあくまでフィクションにしても、同じように、それまである仕事をレギュラーで務めていた人が休んだときに、代理で入り込んだ人がその仕事ぶりを評価され、そのままその仕事をモノにしてしまう、というのは、現実社会でもあることです。
こうやって仕事をゲットする力を、私は「代理力」と呼んでいます。
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鉄鋼王のアンドリュー・カーネギーも、チャンスをつかんだのは、この「代理力」からだったと自伝に書いています。
周りの様子を見て、働いていた電信局で誰かが休んだときに、その人の仕事を代わりに引き受けるようにしていたそうです。
普通の会社員の場合、芸能人のような飛躍的な「ブレイク」は当てはまらないかもしれませんが、それでも不遇な時期を、力を蓄える「溜めの時期」にするべきでしょう。
重要なのは、チャンスが来たときに備えて、溜めの時期に自分の引き出しを増やしておくことです。
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【コメント】
不祥事を起こした俳優がドラマを降板し、代役となった人が名演技で大評価される。
そして、それをきっかけに飛躍する。
そういうのは芸能界で良く聞く話しです。
一般人にはそういうのは、あまりありません。
代役をやるにしても、未経験の人間が無理やりやらされる。
試行錯誤のうえ、なんとか遂行したとて、評価が上がるというのはまずない。
人事評価がそういう仕組みだから。
キャリヤアップや収入アップには、そうそう結びつきません。
転職しないと難しい。
他者からの評価を軸にせず、自分自身の中で、そういう体験を大きな実りとして感じるのが大切ではないかなと。
代理力を具体的に蓄えるのは、ぎりぎりの戦力で日々戦う日本の会社員には難しいです。
おそらくそれに代わるのは、読書だと思います。
読書によって、知的生産を導く思考になるからです。
文部科学省の調査によると、日本人の年間読書本数は12〜13冊だそうです。
読書が好きな成人は約60%と意外にいます。
1か月に1冊以上本を読んだ成人は約70%。
読書量は個人差が大きく、月1冊以下という人もいます。
読んだ本の数が、必ずしも絶対的評価ではないです。
しかし、それなりに多くの本の読むことは、生き方を良い方向へ導くのではないかと、経験上そう思います。
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