●世界一流エンジニアの思考法 (著:牛尾 剛)より
※米マイクロソフトの Azure Functions プロダクトチームのシニアソフトウェアエンジニア。
シアトル在住。
英語圏で、反対意見を言うときや他と異なる自分の意見を言うときに頻繁に出てくるフレーズが、「In my opinion」。
日本語でいうと、「自分の意見では」とか「自分の意見を述べさせてもらいますね」 みたいなニュアンスだ。
このノリで話すと、たとえ相手のアイデアと正反対の意見でも、言われたほうが「心にぐさっとこない」感じになる。心が痛まないのだ。
がっつり議論はしているが、「感謝の言葉」や「自分的には……」という言い回しにあふれているから、とても気持ち良く、議論を効率的に進めることができる。
「相手を否定しない」「相手のアイデアを否定しない」、そして「自分の考えとして意見を言う」 という鉄則を守れば、互いのメンタルを傷つけることなく、議論を生産性の向上に直結させることができるだろう。
SNSでもそのまま当てはまることだ。
日本語圏のとげとげしい議論の応酬やディスり合いを見ると本当に気分がふさぐものだが、たとえ言っていることが正しくとも、伝え方のマナーの伴わない言葉は、建設的な相互理解には結び付きにくいだろう。
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【コメント】
私も普段、「個人的には〜思う」「私なら〜を選ぶかなあ」と言う方です。
「個人的には」「私は」という言葉は意識しています。
仕事に100%これという正しい答えなんてありません。
いくつも選択肢があり、どれを選択しようが死ぬことはありません。
だから、相手の意見を否定せずに一旦受け止める。
その上で、自分なりの提案をしてみる。
互いの意見をぶつあって戦うのではなく、歩み寄りです。
私がSNSを殆ど見ないのは、全く歩み寄りのない言葉による攻撃を見たいと思わないからです。
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